カテゴリー「2.小島GMの『平成野球維新』」の9件の記事

2006-03-07

プロ野球がおかしくなっていく……(1)

7日のセ・リーグ理事会で、来季からのプレーオフ実行を決めた。
また、プロ野球がおかしくなっていく……。

昭和初期の治安維持法ではないが、これはプロ野球制度の改悪ではないか、と思えるのだ。
146試合もの長丁場のペナントレースを戦って、結果、優勝をした。今まではこれで、さぁ、次は日本シリーズだ、と腕ぶしていたものが、来季からはそこに、短期決戦という魔物が棲むプレーオフが入り込むのである。

ここで質問。では、146試合のペナント・レースには何の意味があるの?
大抵の人は、プレー・オフに進むチームを決めるため、とか言うのだろう。
そんなバカな話はない。たかだか、10試合程度の短期決戦に進むチームを決めるためだけに、146試合もペナントを戦わなければならないのだろうか。そのためのペナント・レースならば、120試合をオープン戦にして、それこそ30試合だけのペナント・レースで充分だ。そのほうが、まだ納得できる。

細かい計算の話は別にして、仮に100勝46敗の1位のチーム、99勝47敗の2位のチーム、60勝86敗の3位のチームがプレー・オフに進出したとしよう。まだ、プレーオフの概要がどうなるかわからないが、昨年までのパ・リーグのプレーオフ制度を踏襲したとすれば、2位と3位のチームが最初にプレー・オフを行う。3位のチームにはペナント・レースをケガで棒に振っていたエースと主砲が合流、2位のチームは1位のチームと僅差での優勝争いをしていたために、エースと主砲がケガを押してペナント・レースに出続けたため、プレーオフには出場することができない。この結果、3位のチームがエースのフル回転と、休養充分の主砲の活躍で2位のチームを撃破して、1位のチームとの対戦に乗り込む。
満を持して迎え撃つ1位のチームだったが、こちらも終盤の激しいデッド・ヒートを繰り広げた結果、主砲とエースは疲労困憊状態で戦うことになる。疲労のため本調子にはほど遠いチームと、エース・主砲が戻り活気づくチーム。結果は火を見るよりあきらか。結果、3位のチームがプレーオフを制して日本シリーズに進出する。
これが、真に日本一を争うチームとしてふさわしいのかどうか。答えは間違いなくノーだ! もし仮に、パ・リーグの優勝チームも同じ過程で進んだとする。両リーグとも借金を背負った3位のチーム同士の日本シリーズなんてちゃんちゃらおかしい。そうなれば、アメリカはもちろんのこと、韓国や台湾どころか、野球後進国のイタリアなどの欧州勢にまで嘲笑される羽目になるのは目に見えている。

まだ時間はある。今こそ野球機構主導のもと、もう一度考え直すべきだ。プレーオフなんていう愚案ではなく、ファンのための有意義な案はもっとあるはずだ。今、これを認めてしまえば、日本のプロ野球史に最大の汚点を残すことになる。
今が、野球機構の名誉を回復する絶好の機会だ!

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2006-03-01

野球機構に喝!

今年はドンドン書きますよ〜、書けるときに書いておかないと。

さて、過去ネタになってしまいますが、1月25日に行われた実行委員会でのことをとりあげます。
その実行委員会の前に行われた監督会議で、2年目を迎える交流戦について、阪神の岡田監督が「セ本拠地DH制、パ本拠地9人制」というナイスなアイデアを提案したところ、ほぼ満場一致での賛成となった。しかし、その後に行われたコミッショナー、セ・パの両リーグ会長ら野球機構の主だった面々が顔を揃えた実行委員会では、なぜか却下。理由も到底納得できるものではなく、野球機構のバカさ加減に改めて呆れたものである。
昨年、プロ野球にとって大きな変革の目玉となったのが、セ・パの交流戦だった。真剣勝負の場としては、日本シリーズ以外では決して相見えることのなかった対戦は、多くのファンの耳目を集めた。
しかしその反面、各カード6試合ずつ、約2カ月にもわたる開催はまた長過ぎた感があったのも事実だった。
そういう両方の面が出た交流戦を今年も続けるということは、前年の反省に立って今年の交流戦を見直すということは当然しなければならないことだろう。それを現場の人間は十二分に肌で感じたはずだ。だからこそ、岡田監督の冒頭の提案があったのであり、監督会議という現場の最高責任者が集まるところで、全員の賛成を取り付けることができたのだ。
それなのに、あくまで体裁だけを繕う機構の面々は、現場の声に耳を貸す姿勢も見せない。今に始まったことではないから、ああまたいつものことか、と流せばいいのかもしれないが、今年の交流戦に限っては、もう一度再考せよと言わずにはいられない。
なぜか。交流戦の時期がサッカーのW杯開催時期とガチンコになるからだ。このことを機構の連中は本当に分かっているのだろうか?
忘れもしない4年前、日韓共催W杯のために、プロ野球はサッカーの日程に合わせて開催するという惨めな思いをした(そう思うのはワタクシだけかもしれないが)。今年は時差も大きくずれるドイツでの開催とはいえ、衆人の眼はドイツへと注がれのは当然のことだろう(ワタクシにとってもちろん本意ではないが)。そんなときに、昨年と全く代わり映えのしない同じような交流戦をやっていても、果たして誰が新鮮な眼で見てくれるだろうか?
岡田監督は冒頭の提案以外にも、交流戦のためだけに、オールドユニフォームを復活させたり、ホームでロードの、ロードでホームのユニフォームを着ることを発表したりして、タイガースファンを飽きさせない工夫をしている。冒頭の提案にしても、ファンにとっては斬新で新鮮に映る素晴らしいアイデアである。
また、どうしても6試合ずつ行うのであれば、各1試合ずつ、計2試合を地方球場で必ず主催する、ということも考えていいものだろう。

このようなアイデアは、危機感を肌で感じる現場に携わっているからこそ湧出するものであり、危機感を感じる現場に現れない頭でっかちの機構の面々には到底理解し得ないものだろう。
いったい、何のための野球機構であり、コミッショナーであり、両リーグ会長であるのか。本気で野球を良くしようと思っているのか。任命されたから任期を平穏無事に全うすればいいや、とぐらいにしか思っていないのだろうか。
この際、一度野球機構を解体して、本気で野球を愛する人たちを公募し、真剣に野球界のことを考え、野球界の、野球界による、野球界のための日本野球機構を構築するべきなのではないだろうか。
愛する野球のためにも、野球機構の在り方を見つめ直してほしいと、切に願う。

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2006-02-27

野球との出会い

今年はちょくちょく更新しますよ〜。いつまで続くかわからないけど……。

先週の土曜日、高校の友達の結婚祝を兼ねてクラス会をしたんですが、友達の一人がこのブログを見てくれているらしく、感想を聞きました。たった一言「長いよ……」。宮田クン、そんなこと言わないで、ちょくちょく見に来ておくれ。そして「長いよ」以外の感想もよろしく。

そんなわけで、今回のテーマは原点に帰って野球との出会いを述べたいと思います。
自他ともに認める野球バカのワタクシですが、もちろん、生まれた時から野球バカだったわけではありません。人はよく、「お前はバットとボールを持って生まれてきたに違いない」とか、「お前の産声は『プレイボール!』だったはずだ」とか言うけれど、そんなアホな。こんなワタクシでも、生まれた時は玉(決して球ではない!)のような可愛い赤子でした(ハズです)。

さてさて、そんないたってノーマルな子供だったはずのワタクシが、野球に初めて出会ったのは、小学一年の夏でした。場所は高校野球の聖地・甲子園球場です。
両親が共働きだったため、夏休みという長期休暇中の三人兄弟の長子であるワタクシの身を案じた両親が、奈良の祖母と叔父の家に預けることにしたのがきっかけでした。
現在の殺伐とした世の中では考えられないことですが、小学一年生のワタクシは何と一人で東京から奈良まで向かったのです。とは言っても、東京駅までは母親に送ってもらい、京都駅に祖母が迎えに来てくれたので、実質一人だったのは、東京から京都までの新幹線の間だけでしたけど。

余談はこれくらいにして本題。
小学一年生の夏休み。叔父に連れて行ってもらった甲子園で見た野球。1974年生まれのワタクシが、小学一年生の時に見たということは、おそらく、あの元祖・大輔フィーバーに沸いていた荒木大輔の頃だろう。叔父も野球好きだったから、あるいは荒木見たさに幼いワタクシを連れて行ったのかもしれない。
20年以上経った今でも決して忘れ得ない原風景は、幼い少年の心を大きく揺さぶった。燦々と太陽が照りつける大きなグランドに立つ九人の選手。真ん中にいる選手から放たれるボールを大きな棒で振り回す違うユニフォームを着た選手。その棒で打ち返されるボールに沸き返る観客とそれを追う九人の選手。静寂と興奮が交差する観客席……。見るもの聞くもの全てが新鮮だったあの空間。次の瞬間、叔父に向かってこう言っていた。
「これは何? 面白いね」
そのとき初めて野球というものに出会い、野球の素晴らしさに虜になり、野球の奥深さに魅了され、野球の魔力に取り憑かれた。
帰京後、父親に言った。「野球を見に行ったよ、面白いね。あれやってみたい」
父もまた野球好きだった。巨人が好きだった、長嶋茂雄が好きだった。必然、巨人が好きになった。もちろん高校野球も好きになった。MLBも好きになった。野球がとっても大好きになった。野球に恋してしまった。野球に嫉妬してしまった。野球が嫌いにもなった。でもやっぱり野球を捨てられなかった。だから前よりももっともっと大好きになって野球を愛した。そして今は──そんな感情さえも超越した。ごく当然のようにワタクシの中に存在している──それが野球というもの。

最近、野球仲間とよく交わす言葉がある。
──野球って、ホント面白いよな──
野球って知れば知るほど、好きになればなるほど、どんどん面白くなっていくものかもしれない。だから、野球ってやめられないんだよなぁ。
──そう、まるで男女の恋愛の如く、奥深いものなのかもしれない……──

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2006-02-02

私的WBC論(2)

前回の更新から中二日。今年はこんな感じで更新できたら“最高デ〜ス”。

というわけで早速、前回の続きといきたいと思う。前回は私的全日本論を述べたが、今回は本題のWBC論を述べたい。
約1カ月前だというのに、未だに参加者辞退が相次ぐWBC。サッカーのワールドカップの如く、世界一の王者を決める大会のはずなのに、なぜこんなにも選手間によって温度差があるのだろうか。大きく分けて問題点は次の三つが挙げられると思う。
①開催時期②選手の補償問題③大会における収入の不透明さ
この三つの問題点について、ワタクシなりの論を述べる。
①について。これは日本プロ野球選手会が最後まで問題視していたのだが、確かに開幕前の開催というのはいろいろと問題点があるだろう。しかし、公式戦終了後の開催となるとそれもまた問題がある。日本シリーズ、ワールドシリーズが終わるのを待ってからの開催となれば、代表チームとしての調整を含めると、早くても11月中旬の開催となるだろう。そうなると、ポストシーズンに進んでいないチームの選手たちは、1カ月〜1カ月半も実戦から遠ざかることになる。これはある意味、開幕前の開催よりも問題になるはずだ。実戦不足の不利については、昨年の日本シリーズでの阪神の例を見れば明白だ。これが第一の問題。開幕前、公式戦後とも問題があるとすれば、残るのはシーズン中しかない。そう、シーズン中に開催すればいいのだということになる。
②について。これはオリンピックにおける選手派遣時にもたびたび問題になっている。この問題は実はとても根が深い。プロ野球の選手は当然のことだが所属球団から給料を貰っている。それについての対価は、優勝=日本一(ワールドチャンピオン)となることである。しかし、WBCなどの国際大会に参加するためにチームを離れることになればその間、チームはその選手抜きで戦わねばならない。結果、公式戦で優勝を逃したら、いくら国際大会で優勝しても、球団にとってみれば本末顛倒と言わざるを得ない。極論を言えば、球団にとって国際大会の優勝などは全く関係のないことなのだ。
さらに重要なのは、球団にとってもだが選手にとっても大きな問題があるということだ。大会参加中に選手生命を脅かすような負傷に見舞われたときのことである。もちろん、公式戦においてその危険が全くないということはない。しかし、公式戦であれば“公傷”として認められるものでも、国際大会での負傷となると球団にとっては戦力的な損失ばかりか、何のプラスにもならない金銭的損失だけが残る。選手にとってみても、引退後の補償について、公式戦中での負傷であれば全面的にバックアップをしてくれるだろう。だが、国際大会での負傷がもとでの引退となれば、球団から全面的なバックアップはしないと言われても、反論することはできないかもしれない。
つまり、国際大会期間中のそれらの補償を球団に拠っていることが第二の問題なのである。このことがオリンピックにおけるプロのチームが選手派遣に反対した理由で、選手側の消極的な参加意志表明の背景となっている。
③について。これは特にメジャーの選手が問題にしている点である。WBCの一次予選は米本土とは関係ない場所で開催される。例えば、日本が参加するアジアリーグは東京ドームで行われるように。しかし、二次予選以降は米大陸本土での開催となり、本土で開催された試合の収益は全てMLB機構に入る仕組みとなっている。そのため、ヤンキースのシェフィールドが「機構の金儲けの大会」と痛烈に批判した。つまり、FAなどによって選手の年俸が高騰したことによる、MLB機構の財源確保のための大会としての面も多分にあるということだ。純粋に力と力を競う大会であるならばいざしらず、お金のための大会には何の魅力も感じないとする選手の言い分も一理あるわけだ。これが第三の問題点。
これらのことを踏まえて、私的に論じてみる。
❶WBCの開催を4年に1度とする。夏期・冬期オリンピック、サッカーのワールドカップ開催年とは別の年に行う。
❷開催時期は、6月もしくは7月の1カ月間。
❸その間は、各国とも公式戦は中断する。
❹日本の公式戦はWBC開催年に限り、セ・パ共に前後期の二期制とし、日本シリーズ前に前後期の優勝チームが七回戦制のプレーオフを行う。前後期の優勝が同一チームの場合は、年間の成績が二位のチームとプレーオフを行う。その場合、一位のチームに一勝のアドバンテージを与える。
❺WBC開催年は、日本野球機構へプロ野球12球団から各1億円を供出する。WBC期間中の日本代表選手の年俸分の割り当ては供出金で賄う。また、その期間中に発生する費用も供出金で賄う。
❻WBC期間中の選手の故障の補償に関して、その選手の故障が完治するまでの治療費等は供出金で支払う。また、選手寿命に係わる重大な故障の補償については、その故障がもとで引退した場合、当該年の残りの年俸の半分ずつを球団と機構で負担する。また、引退後の補償は機構が全面的にバックアップをする。
❼WBCの大会運営について。予選から決勝までは同一国内で開催する。開催国は、当面アメリカ、日本、韓国、ドミニカで持ち回る。その後、開催基準のレベルに達した国を順次追加していく。収益金のうち、開催費用を引いた利益は開催国が1/3、残りを参加国(もしくは二次リーグ進出国)の野球機構に分配する。日本についていえば、その分配金で補償の補填をする。

これがワタクシなりのWBC論である。これならば、諸問題をクリアすることができ、真の意味の世界一を決定する大会になるのではないだろうか。

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2006-01-30

私的WBC論(1)

久々の更新となりました、ふ〜。書きたい欲求はず〜っとあったのですが、日々の仕事に忙殺され、本日ようやく時間があったので書いたるで〜! と気合いを入れて腕まくり。ところが、約5ヶ月ぶりの更新となったものだから、アカウントを忘れてしまい四苦八苦。更新ページに到着するまで1時間もかかってしまいました! う〜ん、これはやはり、頻繁に更新しなさいとの神のお告げなのか!?

そんなことはともかく本題へ。野球で今年いちばんの関心事といえば、やはりWBC(ワールド・ベースボール・クラシック=国別野球対抗戦)となるだろうか。
建前上は真の世界一を決める大会となっているが、中身に関しては????と、本当にその意味がある大会なのかどうか疑わしい限りの大会となっている感じだ。確かにそれぞれの国の代表メンバーを見れば、野球ファンにとっては見応えのある選手が揃っている。
日本代表には、イチロー(マリナーズ)、松中(ソフトバンク)、松坂(西武)、福留(中日)などが選出された。優勝候補筆頭のドミニカには、オルティス、ラミレス(レッドソックス)、ゲレーロ(エンゼルス)、テハーダ(オリオールズ)、プホルス(カーディナルス)が、同じく優勝候補に上げられているアメリカには、ジーター、A-ROD、デーモン(ヤンキース)、リー(カブス)、ヤング(レンジャース)、グリフィー(レッズ)、クレメンス(前アストロズ)が、また隠れた強豪・プエルトリコにも、デルガド、ベルトラン(メッツ)、ロドリゲス(タイガース)、ウィリアムス(ヤンキース)ら、錚々たるメンバーが名を連ねているほか、アマ最強のキューバも正式に参加が決定した。
しかしその一方で、松井秀(ヤンキース)、井口(ホワイトソックス)が日本代表を、ボンズ(ジャイアンツ)、バーリー(ホワイトソックス)、スモルツ(ブレーブス)らが米国代表をそれぞれ辞退するなど、選手間によって温度差があるのも事実である。
また、辞退選手以外でも、最初から参加の意志を示さず代表から外された選手も数多い。日本に限定しても、今回のメンバーが最強のメンバーとはとても言えないだろう。
今岡、金本、矢野、井川、赤星(阪神)、岩瀬、井端(中日)、三浦(横浜)などは、代表に選ばれても当然の選手たちだが、三浦以外は予備登録のメンバーにさえ入っていない。これらの選手が代表に選ばれていれば、日本は米・ド・キュの三強に十分に伍する戦いが期待できるはずだ。そこでだ、ワタクシなりに真のオールジャパンを編成してみることにする。
1(中)赤星憲広(阪神)
2(遊)井端弘和(中日)
3(右)イチロー(マリナーズ)
4(左)松井秀喜(ヤンキース)
5(一)松中信彦(ソフトバンク)
6(指)金本知憲(阪神)
7(三)今岡 誠(阪神)
8(捕)城島健司(マリナーズ)
9(二)西岡 剛(ロッテ)
(投)松坂大輔(西武)
先発要員=上原浩治(巨人)、渡辺俊介(ロッテ)、和田毅、杉内俊哉(ソフトバンク)、中継要員=大久保勝信(オリックス)、小林宏之(ロッテ)、林昌範(巨人)、藤田宗一(ロッテ)、石井弘寿(ヤクルト)、セットアッパー=藤川球児(阪神)、岩瀬仁紀(中日)、クローザー=大塚晶則(レンジャース)。捕手=阿部慎之助(巨人)、矢野輝弘(阪神)、内野手=小笠原道大(北海道日本ハム)、井口資仁(ホワイトソックス)、岩村明憲(ヤクルト)、新井貴浩(広島)、外野手=福留孝介(中日)、和田一浩(西武)
以上30名を選んでみた。九番の西岡から三番のイチローまで足を絡めたスモール・ベースボールでかき回し、、四番の松井秀以下から八番の城島までで三強のパワー・ベースボールに伍す。サブは、代打要員に阿部、新井、小笠原、和田一。スーパーサブとして、岩村、福留、井口。捕手のバックアップで矢野。投手陣は、先発には国際経験豊富な松坂、上原にサブマリンの渡辺を加え、左はパワーの杉内とロケーションの和田でバランスを整える。中継ぎは、小林宏、大久保と左の強打者対策に左腕を一枚多く加え、パワーの林と石井弘、ロケーションの藤田。ロングリリーバーとして林と小林宏、ショートリリーバーとして大久保、藤田、石井弘。太刀持ち・藤川、露払い・岩瀬の豪腕セットアッパーをしたがえ、最後は大塚が締める。
いかがだろうか? とても魅力的なチームになったと思う。これなら、真のジャパンとして十二分に世界と戦うことが出来るだろう。だが、現実のジャパンはあまり魅力のあるチームではない。ではどうしたら、WBCに向けて最強・最高のジャパンを編成し、WBCが名実共に最高峰と呼ばれる大会となるのだろうか。それは次の機会に記したいと思う。

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2005-08-05

高校野球全国大会

半年ぶりのブログとなりました。ず〜っと忙しかったもlので、ブログの存在を忘れておりました。テヘへ……。
川島クン、偉いね、毎週更新していて。ワタクシも毎週更新するだけのネタは持っていたんだけどね。これからは時間がある限り、更新していきたいと思います。

さてさて、半年も更新を怠っていると、野球界もいろいろ変化してきました。プロ野球開幕、史上初の交流戦、千葉ロッテの快進撃、史上稀に見る巨人の低迷、センバツ高校野球、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック=野球のワールドカップ)開催決定、2012年ロンドンオリンピックからの野球競技削除、ドラフト改革(改悪といったほうがいいか?)、四国アイランドリーグ(日本初の独立リーグ)開幕、NOMOクラブが都市対抗初出場、ゴールデンゴールズ(萩本欽一がオーナーのクラブチーム)の健闘などなど、このブログで取り上げたいネタが山ほどありました。

そうこうしているうちに、もう全国高校野球選手権大会の季節になってしまいました。やはり、元高校球児(といっても都立の弱小高校だけどね)としては、高校野球を取り上げないわけにはいかないので、この話題でいきましょ!

今年も全国の激戦を勝ち抜いて49校が、聖地・甲子園に参集した。各地での予選でも、様々なドラマがあった。本命と言われていた高校が次々と予選で敗退していったニュースを見るたびに、野球というスポーツが紡ぎだすドラマに万感の思いを抱かずにはいられなかった。特に今年は、稀に見る高校生ドラフト候補生の豊作年と言われていただけに、それらの選手が最後の夏に、聖地の土を踏まずに去っていった現実が、ドラマ性を一層際立たせた。
大分・柳ケ浦の山口俊投手は、ヒジ痛が限界に達し、延長のマウンドを二番手に譲って最後の夏が終わった。兵庫ビッグ3と言われた、社・大前佑輔、報徳学園・片山博視、育英・若竹竜士の三投手は、お互いそれぞれと対戦する前に散った。ナニワの四天王のうち、近大付・鶴直人投手はヒジ痛からくる大会前の調整不足が響き、本来の力を出し切れぬまま静かにマウンドを去った。浪花のゴジラ、履正社・岡田貴弘外野手は準決勝で、四天王の平田良介外野手・辻内崇伸投手を擁す大阪桐蔭の前に華々しく散った。その他、市和歌山商・川端慎吾遊撃手、常総学院・勝田憲司外野手、水戸短大付・春田剛外野手、平安・炭谷銀仁朗捕手、福岡第一・陽仲壽遊撃手らも早々に姿を消した。

このように、プロ注目の選手がいるチームが予選で敗退していく姿を見るたびに、高校野球の難しさ、厳しさを実感する。ひとりの超高校級の選手がいるが故に生じたほころび、あるいはジレンマ。スーパーエース、スーパースラッガーがいる故に生じる過度のプレッシャー。それが、最後の夏だからこそ甲子園に出たいという欲求と化学反応を起こして、目に見えないとてつもなく大きな焦燥感、緊張感を生み出す。だから、第三者から見たら何でもないプレーが勝敗を分けたりするのだ。

だからこそ、その重圧の中を甲子園にまで勝ち上がってきた49校には、そんな敗退していった全選手の思いも背負って夢舞台で思いっきりプレーしてほしいと願う。
最後に、大会直前に不祥事で出場を辞退した明徳義塾の選手諸君。厳しい予選を勝ち抜いて得た代表の座を、甲子園でプレーすることなく去らなければならなかったことには同情する。しかし、全国有数の名門野球部の一員であることを忘れ、ひと時の快楽に溺れた罪は想像以上に重いということなのだ。明徳野球部は、今回の不祥事でかなり大きな重荷を背負った。それは並大抵の努力で振り払えるものではないだろう。ただでさえ、明徳義塾は地元から疎んじられていると聞く。古くは、松井秀喜(星稜)の5打席連続敬遠事件があった。現在では、野球留学生が大半を占めることが不評を買っているらしい。だがそれでも、自らの強い信念のもと、全国有数の強豪校になり、2002年には全国制覇も果たした。また、不祥事で辞退したとはいえ、今年まで戦後初の8年連続出場を果たしている。
選手が起こした不祥事の汚名は、選手自身が雪ぐしかない。馬淵監督は引責辞任したが、明徳イズムはこれからも脈々と生き続けるはずだ。勝利に徹し、己の信念を貫き通す明徳イズム。この夏から、新監督のもと、新チームで再スタートするが、今秋の大会には参加できないらしい。ということは来春のセンバツ出場は絶望的だ。新チームにとって、来夏が甲子園出場の、いや汚名返上のラストチャンスになる。来夏、明徳がどのようなチームになって甲子園に帰ってくるか、それとも汚名返上のチャンスを果たせぬまま高知大会で姿を消すのか、期待して待ちたいと思う。

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2005-02-18

日本人メジャーリーガー

先々週がNPB(日本プロ野球の略)、先週が高校野球と来ましたので、今週はMLBについてでも語ってみましょうか。
さて、MLBといえばどういうイメージを持つか? 野球をしているものなら必ず一度は夢見る、野球界の最高峰といったような感じを持つだろう。
確かに、圧倒的なパワーに代表されるようにMLBには“最高峰”の名にふさわしい選手が存在している。現役最強スラッガー:バリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)、現役最強右腕:ペドロ・マルティネス(ニューヨーク・メッツ)、ビッグ・ユニット:ランディー・ジョンソン(ニューヨーク・ヤンキース)、ロケット:ロジャー・クレメンス(ヒューストン・アストロズ)、A-ROD:アレックス・ロドリゲス(ニューヨーク・ヤンキース)、精密機械:グレッグ・マダックス(シカゴ・カブス)などなど、野球人にとってはまさしく魅惑の世界と言ってもよい。
かくゆうワタクシも、小学生のときにその魅惑の世界に見せられた一人である。その頃は、もちろん今ほど詳しかったわけでもないし、熱中していたわけでもない。その当時、最強を誇っていたオークランド・アスレチックスのパワーとスピードに圧倒されていた。バッシュ・ブラザーズ(ホゼ・カンセコ&マーク・マグワイア)、リッキー・ヘンダーソン、デーブ・スチュワート、テリー・スタインバック、ボブ・ウェルチ、デニス・エカーズリーなどの猛者たちが、これぞMLBとの如く、暴れ回っていた。もちろん、オークランドの選手たちだけではなく、その当時はMLBの存在感を存分に見せつける選手たちが大勢いた。
しかし、今の選手たちがいくら暴れ回っても、昔のように胸がときめかなくなっている。それはなぜか? その大きな理由は。MLBのレベルの低下にあるのではないかと思う。
もちろん、トッププレーヤーのレベルはとてつもなく凄い。ボンズのようなパワーは、日本人ではとても太刀打ちできないし、クレメンスのように40歳を過ぎてもなお、エースとして君臨し続けているだけでなく、100マイル(約時速160キロ)の豪速球を投げ込ことなどは、日本の選手では考えられないことである。また、足・肩・パワー・テクニック・守備においてトップレベルのファイブツールプレーヤ−、A-RODのような選手などは、果たして日本に現れるのかさえも疑問だ。これら、トップアスリートに関しては昔も今も、そのレベルは変わってはいないだろう。
しかし、問題なのはそのトップレベルの選手とボトムレベルの選手との差が大きいということである。
ご存知のようにMLBは現在、30チームが存在している。マイナーの選手も含めればその数は3000人にも上る。その数自体は昔も今も変わらないだろう。しかし、昔だったらとうていメジャ−には上がれないような選手が、選手不足解消のために無理矢理上げられてしまっているのが現状なのだ。
それは、各チームの成績に如実に現れている。
ワタクシの少年〜青年時代は、地区連覇をするチームが珍しく、毎年のように優勝チームが変わっていた。その最たる例が、1991年のミネソタ・ツインズVSアトランタ・ブレーブスの、前年地区最下位チーム同士によるワールドシリーズだ。そのほか、今では弱小チームに成り下がってしまったピッツバーグ・パイレーツやデトロイト・タイガース、ミルウォーキー・ブリュワーズでさえも、優勝争いに絡んできており、見ていても楽しかった。
しかし、現在のMLBは、戦う前からある程度胃の予想が立ってしまうほど、チームのレベルも差が激しい。ナショナルリーグ東地区のアトランタ・ブレーブスは、ナント15年近くも地区優勝の座に君臨し続けているし、アメリカンリーグ東地区のニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスはここ何年も地区優勝をかけた激しいデッド・ヒートを繰り返し、敗れた方がワイルド・カードを獲得するという展開になっている。この10年を見ても、地区連覇を果たしたチームは、前記のチームのほかにオークランド・アスレチックス(ア・西)、クリーブランド・インディアンス(ア・中)、シアトル・マリナーズ(ア・西)、セントルイス・カージナルス(ナ・中)、サンフランシスコ・ジャイアンツ(ナ・西)と実に多い。
スターター全員が防御率5点台というチームがあったり、20本塁打以上を打った選手がゼロというチーム、チームの年間勝率が首位打者の打率に抜かれるかもしれない、と話題になった悲劇的なチ−ムもあった。そんな、トップとボトムのレベルが激しいようなMLBが魅惑的に感じられるだろうか? ワタクシはまったく感じない。
それなのに今年もまた、日本からMLBを目指し多くの選手がアメリカへと旅立った。ル−ル違反まがいのことをしてまでも旅立った選手もいた。
井口資仁(ダイエー→シカゴ・ホワイトソックス)、藪恵壹(阪神→アスレチックス)、中村紀洋(オリックス→ロサンゼルス・ドジャース)、デニー友利(横浜→レッドソックス)。
これらの選手のうち、ワタクシが今年ちゃんと応援したいと思うような選手は藪投手ただ一人である。んぜならば、彼は万人が認めたルールに則って海を渡るからである。井口とデニーは自由契約、中村はポスティングでの移籍だ。これらの移籍はやはり、万人が認めた形とは言い難いと思う。
過去、何人もの選手が様々な形でMLBへ移籍した。それらの選手たちの中で、ワタクシが純粋に応援できる選手は次の選手たちである。
松井秀喜(巨人→ヤンキース)、松井稼頭央(西武→メッツ)、田口壮(オリックス→カージナルス)、木田優夫(オリックス→タイガースなど)、高津臣吾(ヤクルト→ホワイトソックス)の5人である。
彼らの共通点は、FAでメジャ−移籍を果たしたことである。FAという、しっかりとした移籍手段で海を渡った選手たちには、素直にメジャーでも活躍してほしいと思う。ただ、これら以外の選手に対しては、心から応援できる心情にはならない。
野茂英雄(近鉄→ドジャース(当時・現タンパベイ・デビルレイズ)=任意引退)、イチロー(オリックス→マリナーズ=ポスティングシステム)、長谷川滋利(オリックス→カリフォルニア・エンゼルス(当時・現マリナーズ))=自由契約)、大家友和(横浜→レッドソックス(当時・現ワシントン・ナショナルズ)=自由契約)、石井一久(ヤクルト→ドジャース=ポスティング)、大塚晶則(中日→サンディエゴ・パドレス=ポスティング)そして、今回渡米する3人も含め、それぞれに複雑な事情があるにせよ、ゴリ押しの末のワガママという印象が拭えない。
もちろん、日本人メジャーリーガーのパイオニアとしての野茂の功績は大いに評価しているし、イチローが昨年打ち立てたシーズン安打世界記録は賞賛すべき大記録である。また、日本での実績が皆無の大家のように、底の底から這い上がってきた選手には脱帽する思いはある。
しかしである。これら、FA以外で渡米した選手には、日本の球界に後ろ足で砂をかけて行ったというような印象をどうしても拭えないのである。特に、イチローや野茂といった、日本のプロ野球に大きな影響力を持つ選手たちの言動をみると、寂しさを通り越して怒りさえわき上がるのである。
彼らは確かに、今では押しも押されもせぬメジャーのトップスターである。しかし、その彼らの原点は、疑いもなく日本球界であったはず。日本のプロ野球で育てられ、実績を積み上げたからこそ、メジャーでもトップスターへと駆け上がる近道となったのではないか。それを自覚するならば、渡米しなければならなかった複雑な理由はあるにせよ、それは胸にしまって、日本のプロ野球に感謝をするような言動があってもいいのではないか。
ヤンキースの松井に至っては、FAという誰からも認められた形での移籍であるにも関わらず、毎オフには日本に戻り、いろいろな活動をしている。その心には、間違いなく日本への感謝があるはずだ。だからこそ、松井は誰からも慕われ、愛されるスターなのだ。
野茂やイチローがもっと、日本のプロ野球に感謝の態度を示したならば、日本から去った理由も過去のものとなり、万人から愛されるスターとなれるのではないか。もちろん、彼らには万人から愛されたいという気持ちは毛頭ないと思うし、松井に至ってもごく自然の行動ではあると思うが。

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2005-02-10

高校野球維新

このブログのタイトルがようやく決まりました。われながら、大満足です。
それにしても、“GM”というのはイイ響きですなあ。いまさら説明するのもなんですが、GMというのは、ゼネラルマネージャーの略で、言うなればフロントの監督と言ったところでしょうか。
このGMという職業、野球バカのワタクシにとって今一番、憧れの職業といってもいいかもしれません。プレーヤーとしての限界を感じてから、このGMという仕事には何ともいえない魅惑の香りが漂っているんです。ところが日本には、まだ4球団しかこの職を置いていません。オリックスの中村勝広GM、日本ハムの高田繁GM、楽天のマーティー・キーナートGM、そして球界初のGM兼監督となったソフトバンクの王貞治GMと、パ・リーグだけというのも何だか興味深いところではありますが……。
このGMという仕事ってとっても魅惑的だと思いませんか? なぜなら、自分で足を運んで、自分の目で調べて、交渉して、獲得して、そしてその選手がスターへと成長するのを見届ける。極端な話、自分で選手を育てることができることにもなるというわけです。もちろん、そんな甘いものではないことは百も承知です。ところが、そんなGMのような体験ができるゲームソフトがあるんですよね。セガから発売されている『プロ野球チームをつくろう』シリーズなんですが、この話はまた今度。

さて、この小島GM、野球をとってもとっても愛しております。世に言う野球バカを絵に描いたような男であります。しかるに、昨今叫ばれている野球危機というものに対して、プロ、アマ、メジャー、を問わず、微力ながらワタクシなりの意見を申していきたいと思っております。

今回の話題は、先月31日に発表されました「第77回センバツ高校野球大会(3月23日から12日間・阪神甲子園球場)」についてです。プロ野球のキャンプが始まったとはいえ、本格的な球春と言えば、このセンバツが始まる頃を言うのではないでしょうか。
今回の出場校の顔ぶれを見ると、なかなか多士済々、面白そうだ。
45年ぶり出場の慶応(神奈川)と72年ぶり出場の高松(21世紀枠・香川)の復活組、55回大会の池田(徳島)以来の夏春連覇を狙う駒大苫小牧、それぞれセンバツ優勝経験のある常総学院(茨城)、東海大相模(神奈川)、東邦(愛知)、天理(奈良)、沖縄尚学(沖縄)などの強豪校、悲願の甲子園初優勝を目指す浦和学院(埼玉)や優勝候補筆頭の呼び声高い柳ヶ浦(大分)、創部二年目でのスピード出場を果たした神村学園(鹿児島)など話題は尽きない。

しかし、その一方で高校野球ファンにとって、超高校級と噂されるスラッガーや剛腕の投手が出場しない大会になったという淋しさもある。
もちろん、オラが町の高校を応援するというのも高校野球を見る一つのスタイルではある。特にセンバツは、21世紀枠が導入されたこともあり、一層オラが町の色が濃くなってきたことは、とても喜ばしいことだと思う。今年の例で言えば、一迫商(宮城)はその象徴だろう。
しかし、高校野球ファンのもう一つの楽しみは、勝敗を度外視した、ファンが度肝を抜くプレーを見せる野手や、思わず唸りをあげてしまう投手といったような、ヒーローの出現を期待することである。
過去、甲子園にはファンの心を魅了したキラ星のごとくたくさんのヒーローが躍っていた。
王貞治(早稲田実)、柴田勲(法政二)、尾崎行雄(浪商)、池永正明(下関商)、平松政次(岡山東商)、尾崎正司(海南)、中西太(高松商)、板東英二(徳島商)、坂崎一彦(浪商)、三沢幸司(三沢)、江川卓(作新学院)、原辰徳(東海大相模)、小松辰雄(星稜)、牛島和彦、香川伸行(ともに浪商)、篠塚利夫(銚子商)、定岡正二(鹿児島実業)、荒木大輔(早稲田実)、愛甲猛(横浜)、工藤公康(名古屋電気)、金村義明(報徳学園)、畠山準、水野雄仁(ともに池田)、清原和博、桑田真澄(ともにPL学園)、伊良部秀輝(尽誠学園)、鈴木健(浦和学院)、立浪和義(PL学園)、中山裕章(高知商)、松井秀喜(星稜)、松坂大輔(横浜)、そして昨年のダルビッシュ有(東北)、などなど枚挙に暇がないほど、大勢のファンのハートを掴んだ。
もちろん、今年のセンバツ出場校にも高校野球ファンを魅了しそうな魅惑のスター候補生はたくさんいる。
投手では、山口俊(柳ヶ浦)、松橋拓也(駒大苫小牧)、若竹竜士(育英=兵庫)、柳田将利(青森山田=青森)、林啓介(福井商=福井)、斎藤勝(修徳=東京)などが注目される。
野手では、川端慎吾(市和歌山商=和歌山)、角一晃(東海大相模)、林裕也(駒大苫小牧)などが注目のスラッガーだ。
しかし、この選手たち以上に、甲子園を湧かせてくれるのではと期待する選手が今年は特に多い。
“ナニワの四天王”の呼び声高い、辻内崇伸(投手)、平田良介(外野手・ともに大阪桐蔭=大阪)、鶴直人(投手・近大附=大阪)、岡田貴弘(外野手・履正社)は全員、プロ垂涎の選手たち。昨春も甲子園を湧かせた大前佑輔(投手・社=兵庫)、片山博視(投手・報徳学園・兵庫)は、一年間でどれだけ成長したかを見たい選手だ。泉徹也(投手・文星芸大附=栃木)は、実兄・正義(ヤクルト)以上との評価もある。しかし、これらの選手には甲子園の出場のチャンスはあと1回しかない。
大前と片山は過去に甲子園には出場している。しかし、“ナニワの四天王”に限っては、同じ大阪で地区予選を戦わねばならない。つまり、高校野球ファンにとっては“ナニワの四天王”全員を甲子園で見ることは絶対にできないのである。非常にもったいないと思う。全国のレベルでどれだけ通用するのかを、見てみたいのである。それはつまり、その先にあるプロでの活躍を測る物差しとなるからだ。
そこで一つ提案。
21世紀に入って、センバツは様々な改革を試みて成功してきた。21世紀枠(各地区秋季大会ベスト8以上で、困難な条件を克服したり、他校の模範となる学校が選ばれる)の導入により、遙かに遠かった甲子園が近くなり、この21世紀枠をきっかけに全国大会にまで出場した高校もある。宜野座(沖縄)や鵡川(北海道)などがいい例である。
また、希望枠(神宮大会枠以外の各地区補欠1位校から守備力重視で選ばれる)によって、打撃が弱くても投手を含めた守りがしっかりしたチームが出場し、昨年の秋田商のようにベスト8まで勝ち残る例もある。
これらの増枠は、いわば地区大会の敗者救済のような形をとっている。とはいっても、それぞれベスト8以上に残っているという実力も備わっているので、甲子園でも決して無様な試合をしてはいない。
そこでだ。もう1枠増やすというのはどうだろう。ズバリ、“ファン枠”。全国の中立な高校野球ファンによる、この選手を甲子園で見たい! という要望に応える枠である。
高校野球の逸材というのは、ファンの間ではある程度認知されている。実際、“ナニワの四天王”などは、昨年の夏の時点でもう認知されていた。
毎年、ドラフトの時期になると、“中央では無名だが”というコメントの付く選手が上位で指名されたりする。プロのスカウトは地方大会などで目にすることがあるから、その選手の力量はわかるだろう。しかし、一般の人はその選手のプレーを実際見たわけではないので、“本当にそんなにいい選手なのかな?”とか、“この選手の方がいいんじゃないのか?”なんて思ったりする。反対に、甲子園でプレーしているのを見たことがある選手に対しては“物差し”があるので、素直に期待できたりもする。
もちろん、ただ闇雲に見たい選手がいる、というだけで選ぶのはおかしいかもしれない。ただ、甲子園に出るためにみんな練習に励んでいるんだと思う。実力重視の一発勝負で出場する全国大会は、いまのままでもいい。しかし、センバツという大会の特性上、いろいろなセンバツ方法があってもいいのではないだろうか? 甲子園に出たことによってさらにスケールアップした選手は過去にもたくさんいた。逆に、甲子園という物差しがなかったために、プロで大成しなかった超高校級と評された選手もいた。
高野連さん、このセンバツ方法って、高校野球のファン獲得にもつながると思うんですが、いかがです?

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2005-02-01

ウキウキのキャンプイン!!

2月1日、本日は待ちに待ったプロ野球のキャンプインでございます。野球人のお正月でございます!!

いや〜、思えば昨年のプロ野球界はいろいろなことがあった一年でした。今思えば、昨年の年初に起こった近鉄のネーミングライツ騒動、あれが激動の一年を暗示していたのかもしれませんね。近鉄とオリックスの合併に始まり、球界再編問題、史上初のスト突入、新規球団参入、ドラフトに関わる裏金の存在、それに伴うオーナー3人の辞任、ドラフト改革問題、FA、ポスティング、契約更改のトラブルなどなど、暗いニュースばかりに包まれた1年でした。これらのことに言いたいことは山ほどありますが、キャンプインの初日でもありますし、1回目でもあるので、明るい話からしていきましょうか。

キャンプというのは不思議なもので、どこのチームも本当に強そうに見えるのですよ。それはやはり、まだペナントレースも始まっておらず、勝敗に関係なく、いいところばかりしか見えてこないからでしょう。まぁ、逆説的に言えばこの時期に強そうに見えない、悪いニュースしか飛び込んでこないというチームは悲劇的としかいえないと言うことなんだろうケド……。
で、この時期、毎夜のスポーツニュースに一喜一憂する毎日。「今年のイチ押しはこの選手だ!」なんてニュースを聞くと、「こいつは今年はヤリそうだな、ムムム……」と眉間にシワを寄せながら、お手製の選手名鑑に赤ペンで“要注意マーク”を記し、危機感を募らせつつも、まぁでもまだコイツは若い!なんて、余裕をかましてみる。
また、「ピンチ! エース(主砲)が故障で戦線離脱!」なんてアクシデントが入れば、「ヨシッ! 今年はいけるんじゃないの〜〜」とほくそ笑みながら、名鑑に青ペンで×(バッテン)を刻み、とかなんとか言いつつ開幕には間に合うんじゃないの〜とか文句を言いつつも、たぶん無理でしょうと判断して、喜色満面の笑みを浮かべてみる。
こんなことを毎日やりながら、1カ月を経過すると、自分なりの戦力分析ができて、そこから順位予想へと移るわけです。ただし、このキャンプの分析はあまり当てにはならないのである。そこが野球の難しいところなんですがね。

さて、昨年の暗い球界のニュースを吹き飛ばすべく、今年ワタクシが期待する12球団のダイヤモンドの原石をご紹介いたします。今年のキャンプでも、是非この選手たちに注目してみてくださいませ。

最初はやはり、ワタクシの愛するジャイアンツの原石です。
内海哲也(投手・23歳)背番号26【敦賀気比高─東京ガス(2003年自由枠)】
ホント、この投手イチ押しです。ケガなくキャンプを過ごせればローテーションに食い込んでくるはず。いやむしろ、我慢して今年はこの投手を使って欲しい。昨年のデビュー時には、辛口なコメントで好評の豊田泰光氏(西鉄黄金時代の遊撃手。中西太氏と並び、野武士野球の象徴ともいえる名選手)が『週刊ベースボール』に連載している「オレが許さん!」のコーナーで、絶賛されていた。

お次は、ダルビッシュでも注目される北海道日本ハム。
須永英輝(投手・20歳)背番号13【浦和学院高(2003年2巡目】
昨年、高卒ながら早くも一軍の先発マウンドに上がり、実力の片鱗を見せた。彼のよさは、適応力。浦和学院高時代も、甲子園で敗退するたびに課題を見つけ、それを克服してきた。先発陣が手薄なチーム事情から、今年はローテーションに加わる確率は高そう。スタートをうまく乗り切れば、二ケタ近く勝てるはず。

3年連続最下位からの浮上を目指す、牛島新監督率いる横浜は、この和製大砲。
吉村裕基(内野手・21歳)背番号31【東福岡高(2002年5巡目】
ルーキー時からその潜在能力は高く評価されていた。一昨年は高卒ルーキーながら一軍でプロ初アーチを架けると、昨年も順調に成長の跡を見せた。ウッズが抜け、長打力低下が懸念される打線の中で、数少ない和製大砲候補として首脳陣の期待は大きい。同ポジションには村田修一、種田仁とライバルは多いが、この選手がブレイクすれば、向こう10年は4番の心配はいらないだろう。

就任1年目でみごと日本一に輝いた、伊東ライオンズはこの男。
涌井秀章(投手・19歳)背番号16【横浜高(2004年1巡目)】
基本的にはルーキーはあまり紹介したくない(プロでの実績がなく、伸びしろがわからないので)のだけど、この投手を紹介しないわけにはいかないので、推します。昨夏、ダルビッシュらとともに甲子園を湧かせた剛腕投手。高卒ルーキーながら西武黄金期を築いた潮崎哲也(昨年引退)の背番号を継承されたように、首脳陣の評価も高い。MAX148キロのストレートだけではなく、多彩な変化球も操り、早い時期の一軍昇格もありうる。松坂が早ければ今オフにもメジャーに移籍するため、松坂二世として期待も大きい。現時点では、ダルビッシュよりも期待値は大きい。

経営権譲渡で資金が潤沢になり、巻き返しをはかるソフトバンクは、ポスト井口。
明石健志(内野手・19歳)背番号36【山梨学院大附属高(2003年4巡目)】
一昨年のドラフト直前に、ダイエー(当時)のドラフト戦線に浮上した隠し玉的存在として、注目された。俊足・巧打・好守の内野手として、メジャーに移籍した井口の後釜としての期待が大きい。昨年は早くも一軍を経験し、その能力の高さを発揮した。やや細身の身体に体力が付けば、有力なライバルが存在しないため、レギュラーを獲得しても不思議ではない。

今年もオレ流で球団初の連覇を目指す中日は、元甲子園のアイドル。
森岡良介(内野手・21歳)背番号45【明徳義塾高(2002年1巡目)】
御存知、2000年夏の全国大会優勝を果たした明徳義塾の内野手。ルーキーイヤーの一昨年は、一軍で安打も放ち、更なる飛躍が期待された昨年だったが、やや壁にぶちあたった感があった。今年は外野守備にも挑戦するなど、立浪二世の実力開化が待たれる。井端、荒木のキーストンコンビの壁は厚いが、今年はまず、スーパーサブとしての地位を確立したいところ。

ボビー復帰二年目で、期待が大きい千葉ロッテはこの選手。
西岡剛(内野手・21歳)背番号7【大阪桐蔭高(2002年1巡目)】
昨年後半は一軍に定着し、レギュラークラスの働きを披露した。今年は完全定着といきたい。俊足・巧打に細身ながら長打力も併せ持った、将来のスター候補生。昨年は、今江とともにヤングマリーンズの象徴として、チームを引っ張った。小坂に翳りが見えはじめている時期だけに、今年は最高のチャンス。自主トレでは、同じ大阪出身で背番号7、内野手でスイッチヒッターと何かと共通点の多い、松井稼頭央(メッツ)と一緒に過ごし、大いに刺激された。

派遣奪回を目指す背水の岡田阪神は、親子鷹の投手。
田村領平(投手・21歳)背番号56【市立和歌山商業高(2002年8巡目)】
75年のドラフトで1位指名され大洋に入団した田村政雄投手を父に持つサラブレッド。年々、順調に成長しており、今年は一軍定着が期待される。課題だった制球難も克服し、ストレートのMAXは147キロまで伸びた。あとは経験を積むだけ。キャンプでアピールし、オープン戦で結果を残していきたいところ。まずは、中継ぎで実績を積んでいきたいところ。井川二世として期待も大きい。

来季の古田監督案も出ている、ヤクルトは早大四連覇に貢献したこの外野手。
青木宣親(外野手・23歳)背番号23【日向高─早稲田大(2003年4巡目)】
鳥谷(阪神、由田(オリックス)らとともに早稲田のリーグ四連覇に貢献した、ファイブツールが魅力の外野手。昨年はイースタンで首位打者を獲得、今年は一軍でのレギュラー争いに挑戦する。若松監督が明言したように、レギュラーが確約されているのは左半分のみ。稲葉がFAで抜けたとはいえ、レギュラー獲得は決して楽ではない。守備と足では他の候補者よりも群を抜いているだけに、アピールしていきたいところ。

新生オリックス、仰木マジックで輝く原石はこの投手。
阿部健太(投手・21歳)背番号48【松山商業高─近鉄(2002年4巡目)】
ルーキーイヤーの一昨年終盤、一軍デビューを果たしローテーションに定着、更なる飛躍を期待された昨年だったが、2年目のジンクスにドップリと浸かってしまった。原因は、自信が過信に変わったこと。伸びのあるストレートとキレのある変化球で勝負する姿は、岩隈二世を彷彿とさせる。昨年スランプに陥った原因のひとつでもあった投球フォームを、松山商業高時代のものに戻してリベンジを図る。合併余波で環境が変わったことも吉と出るはず。

今や長い低迷期に入ってしまった広島。昨年の嶋のようなニューカマーが出るか。
尾形佳紀(内野手・27歳)背番号4【日大藤沢高─日本大─ホンダ(2003年4巡目)】
ルーキーイヤーの昨年は、まずまずの成績を残した。外野も兼任した昨年から、今年は内野手一本に絞り、シーツの抜けた遊撃手のポジション取りを狙う。ライバルは数多くいるが、走攻守の安定感を考えれば、この尾形が筆頭候補だろう。盗塁王を狙えるだけの脚を持つだけに、一番に定着できれば伝統の赤ヘル野球復活への起爆剤となる。課題は、ケガをしないことだけだ。

最後は、良くも悪くも注目される楽天。
坂克彦(内野手・20歳)背番号53【常総学院高─近鉄(2003年4巡目)】
一昨年の全国大会で優勝した常総学院出身の期待の若手。高校時代から定評のあった打撃と守備はプロに入ってからも衰えを知らず、さらに磨きがかかった。高校時代には主将も務めるなど、リーダーシップも兼ね備えており、将来の主軸として期待がかかる。今年は新規参入一年目ということで、実績のない若手が食い込むことは難しいかもしれないが、逆にベテランが多いチームだけに、息切れしたときにチャンスを掴めば、一気に定着できる。名将・木内監督の最後の教え子だけに、木内イズムの伝道師としてもその存在は大きいはず。

以上、長々と書き連ねました。これを参考に、キャンプを御覧になってはいかがでしょうか?

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