6月16日 今井仁子さん
(*3日分更新しました)
鈴木明さんのノンフィクションの傑作『南京大虐殺のまぼろし』を「ワックBUNKO」で復刊することになり、見本が出来たので鈴木さんの未亡人、仁子さんにお届けする。
『南京大虐殺のまぼろし』が出版されたのは1973年というからもう30年前。本多勝一『中国の旅』に書かれたような南京大虐殺や百人斬り競争が本当にあったことなのか、「ちょっと待てよ、何かおかしい」という素朴な疑問からスタートした鈴木さんのレポートは、それらが「まぼろし」ではなかったのかとジャーナリズム、とくに新聞というメディアにつきつけた。
以来、30年余、南京大虐殺に関しては東中野修道さんによる綿密かつ実証的な反論でほとんど否定されている。
百人斬りについては言うまでもない。現実に不可能だろうということは、常識で考えれば分かることではないか。
にもかかわらず、毎日新聞や朝日新聞は、百人斬りについて謝罪どころか、取り消しもしない。遺族が百人斬り報道の不当を訴えた裁判は高裁でも棄却された。裁判の不当は言うまでもないけれど、新聞はジャーナリズムとして不誠実ではないか。毎日新聞、朝日新聞の記者ひとりひとりに「本当に百人斬りなどということが可能と思うか」を問いたい。
話がそれた。
今井夫人は「亡き主人が喜びますでしょう。早速、仏壇に供えます」(鈴木明さんは2003年に亡くなっている)。
とても若々しく、とても華やかな女性で、「今、ヨン様の追っかけをやってるんです」と笑った。
「何年前でしたか、初めてヨン様に会うツアーというのがあって、初めて参加したんですよ。その時に参加したのはたったの8人。それが、2回目は800人。それ以来、ずっと韓流というか韓国にハマってます。いずれ、日韓の文化交流について何か書ければと思っているのですが……」
それにしても文藝春秋がこの『南京大虐殺のまぼろし』(文春文庫)を絶版にしたのは理解に苦しむ。だからワックで出せたから、いいのだが。
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