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2008-03-11

東京大空襲について

瀬尾です。
昨日、日本テレビの「ニュースZERO」を見ていましたら、東京大空襲について取り上げていました。
なんのことはない、来週日テレで放映されるドラマ「東京大空襲」の番組宣伝です。
が、テレビドラマで「東京大空襲」がメインとして取り上げられるというのは、なかなかよろしい試みであると思います。
(ただし、いったいどういうふうに話を転がしていくのかは見てみなければわかりませんが)

日本テレビのドラマ「東京大空襲」の元となる語り部は、東京大空襲当時に18歳で看護婦をしていた方で、今もご健在です。その方が昨日のZEROでおっしゃるには、
「病院に来る人はみな、火傷でまぶたが腫れ上がって目が見えない。指も火傷で腫れ上がり、十本ともひっついてしまっていた」
と言ってらっしゃいました。

先日、NHKで放映された小田実さんを追ったドキュメンタリー「遺言」でも、小田さんは大阪の空襲をアメリカ軍が空から撮った写真を仕事部屋に飾っていて、「ボクはこの下にいた。それがボクの原点だ」というようなことを言っておられました。
まあ、小田実さんについてはいろいろ言いたいことがありますが、いまやもくもくと煙が立った写真でしか空襲というものを実感できない私たちにはわからない地獄をご覧になったのでしょう。
(ちなみに、私の感想としては最後まで小田さんは夢見る夢子ちゃんだったのだなあということでした。私とは考え方は違いますが、しかし、それを笑うことはできない、とも思いました。ある意味で、本気で日本のことを考えて、それが裏返ってしまって私とは違うのだなあという感想です)

で、東京大空襲ですが、この無差別爆撃によって広島に落とされた原爆で殺されたのと同じくらいの何の罪もない一般市民が殺されました。
渡部昇一先生は、ホロコーストと言ってらっしゃいます。

しかし、日本では原爆で亡くなった方、原爆による被害が象徴的に取り上げられます。日本は唯一の被爆国ですから、さもありなん、ですが、理由はそれだけではないでしょう。

この東京への無差別絨毯爆撃と原爆投下の扱いの違いについて、深く論考された論文が2007年4月号のWiLLに掲載されました。
諏訪澄さんによる
「核廃絶」は朝日の最後の砦
です。

人が殺されるということは、原爆であろうとナパーム弾によるものであろうと、違いはない、ということを、日系二世ハリー・フクハラ氏の数奇な運命を紹介しながら語り(ハリーさんは山崎豊子著『二つの祖国』のモデルです)、さらに広島にある平和記念資料館について語りながら、東京大空襲の慰霊碑や慰霊祭について述べています。
ちなみに、慰霊祭は東京都知事が追悼の主宰者としてではなく、来賓として出席します。
そして、日本の「核アレルギー」について深く踏み込んでいく内容です。

この論文はとても重要で、かつ日本を考える時に必要だと思いますので、読み逃していらっしゃる方はぜひ、ご一読ください。

先の戦争で亡くなった一般の方、軍人として亡くなった方、すべての方があって今の私があると思っています。
戦争はよくない。やるべきでない。
だからこそ、抑止力が必要です。
丸腰でいて、攻められたら手を挙げる。
そんな馬鹿げたことを言っていないで、現実的に戦争回避の有効な手段を前向きに考えたいです。

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(9.だめデスク瀬尾の全文責任執筆「裏WiLL」)休載中」カテゴリの記事

コメント

一人の警官が撮った写真のネガを取り上げて、自分達の攻撃をうやむやにしようとする。悪い事であると知っているから隠したかったのだろう。そのくせ正義だ善だという。そんな米国を裁判にかけて有罪にしたい気分。自分勝手でヒーロー好きで正義ヅラした驕れる者。世界を戦争に巻き込んだのは米国。戦争を作り出して来た国でもある。テロを非難するが、その原因を作ったのも米国。だが、他を批判する。尚許せないのは、米国か核攻撃を受けた時を考え、自分達が落とした原爆で被爆した日本人のデータを必要としたいと話があったと聞く。それを活用し、米国人自身は助かろうとしたのだ。これらの戦争は一部の人間のエゴから始まっている事を気付く必要がある。

投稿: ぺこちゃん | 2008-03-22 17:10

瀬尾さん、ありがとうです。米国と中国は同じ穴のムジナ。「国連常任理事国」に何故、中国が入っているかといえば、戦争を作りだした米国や欧州と、利害関係が一致して裏取引があったのです。白人が支配するような中に、当時、人間とは見られなかった黄色人の中国が「理事国」でいるのは、そうした裏事情があります。米国が手を組むのは、日本では無く中国です。日本はただ、米国の基地にとってよい場所にあるからであり、絶対放さないでしょう。米国は自分達だけを救うでしょう。しかし、米国の支配は直に終わります。支配者が住む世界は終わるからです。世界中で戦争を起こした米国は、そのツケを払わねばなりません。何気なく起きる災害や事故も清算の意味を持ちます。「戦争を完全にやめ地球の人間が全て、心から仲良くなれば」温暖化も解決するはずです。

投稿: ペこちゃん | 2008-03-15 15:27

ぺこちゃんさん、こんにちは。
いえいえ、皮肉ってませんよ。
私も戦争などしたくないし、なくなればよいし、大事な人を戦争でなくすようなことになりたくないです。
人間が殺し合うというのはバカバカしい行為だと思います。
石原完爾の「最終戦争論」にも書いてあったと思いますが、それでも人間と人間は意見が食い違います。それは避けられない。会社の中でだって食い違う。会社の中であれば、最終的には社長の意見が通るのでしょう。
それが国家と国家で食い違った場合、どうすれば解決するのか。戦争は最終手段ですよね。そこのところで、いろんな意見の方がいらっしゃるのだと思います。
さて、アメリカに関しては、ぺこちゃんさんと全く同意見です。
私はアメリカの覇権主義は中国の領土的野心と同じだと思っています。
日本人はアメリカに占領されて、占領プログラムを施され、その後経済も軍事も情報もコントロールされてきたにもかかわらず、なぜかアメリカを友好国だと思っているので不思議です。
もちろん、外交戦略的に日米安保を利用するというのはあってもいいと思いますが、もはや利用できないところまできていますよね。
日本人は人がいいので、なぜかアメリカを戦後日本を豊かにしてくれた国、とでも誤解しているのではないでしょうか。

投稿: 瀬尾 | 2008-03-13 14:28

宣伝だとか小田実氏の事。皮肉っていますか。筑紫氏もあの時代に生まれて体験しています。皆、戦争嫌いであるのは、この体験があります。極端な側に立っていると思いますが、それほど強烈だったのだと思います。米国は「正義の味方」でもなければ「善だけの国」でもない。ある人は「原爆を落とした国なんだから」と言っていました。日本政府や日本人が「米国がもしもの場合、助けてくれる」と思っているが、そんな事は無いと言う警告。あるユダヤの人が「今は民主主議だのいっているが、黄色人の日本が戦争に勝ってから、米国は黒人などを差別しなくなった」とか。また「米国は日付にこだわり、復讐心や憎悪を込める」らしい。私からも「米国は情報管理をしており、中国やロシアと同じ。自由に見せている強烈な二重構造だ」と伝えたい。気に入らなければ、事故や病気に見せかけて、ひそかに殺す事も出来る国だと知るべき。一人の警察官が撮った写真は没収されなくてよかったです。B29のパイロットは謝りもなく「任務を遂行しただけ」という。誇りか「B29」と縫い付けた帽子をかぶって出て来た人も。米国人は戦争もその中の無差別殺人も気にかけずにいるのだと知りました。

投稿: ぺこちゃん | 2008-03-13 12:45

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