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2007-06-04

アトラクションムービー

 おおお、お久し振りです! 映画は見ていて、しかも感想の下書きは書いていたのにアップするのを忘れておりました。くくう! すんません……もう時期外れなので、見たばかりの映画を。
20070603001130
 『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールズ・エンド』です!
 監督はゴア・ヴァービンスキー。華監督よりも製作の名前の方が映画の宣伝になるのはこの人だけ、ジェリー・ブラッカイマー。
 出演はジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュ、ジョナサン・プライス、ビル・ナイ、チョウ・ユンファ、そして噂の“あの人”も。

 上映時間が3時間くらいあって、少々長過ぎでした。もっと、グッと濃縮させた方がいい、というのを最初に書いておいて……。

 七つの海を渡り歩く、自由に駆け巡ってきた海賊達。敵対するものだけでなく、掟や契約、呪いと闘ってきた。海で生き、海で死ぬ者達の物語。三部作の完結編は、壮絶・壮大な死闘となりました。

 『呪われた海賊たち』は一話完結でしたが、2作目の『デットマンズ・チェスト』が「起承」で、今作が「転結」。ちょっと設定や細部を忘れてしまっており、しかも伏線を矢継ぎ早に回収し、テンポよく進んでいくので、うっかりと気を抜けませんでした。あとで三部作を一気に見るのもいいかと思います。どこかの映画館でやりそうな企画ですね。

 今作はとにかく「結」に辿り着かなければいけないので、少々細部が雑でした。いや、雑というのは悪く言い過ぎかもしれません。細部が魅力的なので、あれで終わらせては勿体無いと思ったのです。
 例えば、宿敵デイヴィ・ジョーンズの過去と愛した女の話、シンガポールの海賊サオ・フェンの話。サオ・フェンなんて、特に丁寧に描けばもっと立ったキャラになったはずです。せっかくチョウ・ユンファを起用したわけだし。勿体無い存在でした。

 何より、ジャック・スパロウのシニカルな部分がたいぶ消えていました。これは『デットマンズ・チェスト』の時も思いました。その影響で、彼の「何をしてかすかわからない、でも絶対に勝つであろう」という根拠のない「万能感」が薄い。それでも、かなりぶっ飛んでいたし、ステキ過ぎたわけですけど。

 と、文句ばかり書いておりますが、退屈しない、まさに“アトラクション”みたいな映画でした。

 様々な駆け引き、そこから生じる人間ドラマ。華麗な人物相関図を組み込みながら出来上がっていく海賊vs東インド貿易会社という図式。そんな複雑な関係でありながら、子供でも楽しめるド派手な戦闘シーン。

 なにより最後の闘い直前のシーンは圧倒的です。そこから始まる怒涛のアクション。荒れた海を舞台に、二艘の船が展開しあい、大砲を打ち合い、剣での斬り合いへ。そんな中でもユーモア溢れるやり取り。何より、エリザベス・スワンとウィル・ターナーの結婚の儀を取り計らうのが、“アイツ”だというのが粋です。

 ジョニー・デップは相変わらずステキですが、今回はバルボッサ演じるジェフリー・ラッシュの好き放題なはしゃぎっぷりがよかったです。とても『シャイン』のデイヴィッド・ヘルフゴットを演じた人と同人物だとは思えません。この二人のやり取りが最高。

 これで完結なわけですが、実際に完結したのは実はエリザベスとウィルの物語だけで、ジャック・スパロウの(バルボッサ以下、海賊の)物語は全く終わっていない。再び銀幕上に現われても不思議ではないし、どこかそれを期待しています。
 しかし、(クソ長い)エンドロールの後に、ちょっとした後日談があります。あれを見たら、これで終わりでいいんじゃないかな、とも思いました。

 なかなか楽しい“アトラクション”でした。

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