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2006-11-21

That's All.

 だからね、誰かね、書けよと言いたいわけなんですよ。私以外の人も書けば、毎日とは言わなくても、それなりに更新されるじゃないですか。何ですか、この映画感想だらけの編集部ブログは。私の個人サイトか!
 ……はい、恒例の心の叫びが終わったところで、感想です。

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 『プラダを着た悪魔』を見ました。主演はメリル・ストリープとアン・ハサウェイ。監督はアメリカのテレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のデヴィッド・フランケル。実は「セックス~」は見たことないので、比較はできませんが。

 ジャーナリストを目指してニューヨークへとやって来たアンディが就いた職業は、一流ファッション誌“RUNWAY”の編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント。ミランダは、その絶大な影響力に誰もが恐れおののくファッション界のカリスマだった。朝も夜もなく四六時中浴びせられるミランダの理不尽な命令に、いつしかアンディの私生活はめちゃくちゃに。恋人ネイトともすれ違いが続いてしまう。こうして、早くもくじけそうになるアンディだったが…。

 ストーリーを読んでいただければわかりますが、いわゆる「女の子の垢抜け成長物語」です。よくある、展開の読めるちゃっちなストーリーと言っていいでしょう。
 ただ、他の映画との決定的な違いは「女が女の世界で洗練、成長していく」という点だと思います。誰かに見出されたわけでもなければ、自分探しに明け暮れるわけでもなく、恋愛のためにキレイになっていくわけでもない。ストイックなまでに、仕事の中の話です。

 「恋愛」や「友情」などの要素は確かにありますが、メインディッシュに添えられるポテトサラダかパセリみたいなもの。なければ物足りないけど、あくまで添え物です。「仕事」というのがメインテーマです。それは全くぶれず、一本筋が通っており、とても良かったです。
 そのぶれの無さは、アンドレアとミランダの関係にも通じます。「仕事」と「プライベート」のギリギリの線で出来上がっている。そのバランスが絶妙なのです。よく、敵対していた人がプライベートにまで入り込んで通じ合う映画がありますが、そんな陳腐な事はしません。

 映画は物語も演出も、何もかも徹頭徹尾“スタイリッシュである事”を貫いています。全ての出演者が、様々な服を着てオシャレ満載なわけですが、ただキレイな服を着てちゃらちゃらしているのではなく、あたかもアスリートの様に己を研ぎ澄まし、プロ意識をはっきり持ちながら仕事をしてます。

 メリル・ストリープが素晴らしいです。アン・ハサウェイもかわいかったけど(ださくたって、かわいいもんは最初からかわいい)、圧倒的にメリル・ストリープが良かった。前から大女優だったわけだが、ちょっとやぼったい印象がありました。でもこの作品では、一流ファッション誌編集長を見事に演じ切っています。

 映画はミランダの一言で終わります。その一言は、誰でもわかるほど簡単で、単純で、深い。そしてそれを言うミランダの表情、仕種、言葉使い……完璧と言っていいワンシーンでしょう。

 見終わった後、颯爽と歩きたくなりました。

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