« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »

2006-09-25

学生時代を思い出した。

 ごめんなさい。
 開口一番謝ったわけですが、一ヵ月以上、いや二ヵ月近く書いていないわけです。いやー、時が経つのって早いですね! 私だけ書いていなかったわけじゃなくて、編集部員みんな書いていない! 責任分散! ごめんなさい。さくさくと書きます。

200609240011281
 見に行ったのは『時をかける少女』です。事前情報は全くなく、何の期待もしていなかったのですが、いやはや、かなりの良作でした。

 原作はご存知、筒井康隆。40年前、1965年の作品だそうです。1965年! その時の作品が今も通じるとは、恐るべし筒井康隆。と言っても、原作というより原案みたいなもので、要素は同じでもストーリーは全然違うものになっています。新作、と思っても差し支えないでしょう。
 キャラクターデザインは貞本義行。こちらも言わずと知れた、「エヴァンゲリオン」の人ですね。

 物語は、高校生・紺野真琴があるキッカケからタイムリープ(時間移動)できるようになる。テストをやり直したり、カラオケを何度もやったり、好きな夕飯を食べるために過去に戻ったり、くだらない事ばかりに能力を使う。それを繰り返していくうちに、彼女の知らない間に、彼女とその大切な男友達二人、さらに周りの運命を変えていた。

 タイムリープというのは、よく知られているし、よく使われています。ただ、物語を収束させるのが難しいです。タイムリープに限らず、SF・ファンタジーというジャンルは、壮大な設定になればなるほどまとめるのが大変です。なんせ、「空想」の世界ですから、何でもあり。どれだけ作者の中で世界観が出来上がっているのか、もっと言えば“縛り”を作れるか、がいい作品になるかどうかのポイントだと思います。「実はこんな設定もあったんですよー」なんてやられた時にゃ、物を投げたくなりますからね。
 この作品はどうかというと、ところどころ突っ込み所がありましたし、あれはどうなっているんだろうと思う部分もありました。
 作画でいえば、ちょっと荒い部分がありましたし、演出もドタバタ過ぎだなぁと感じる部分もありました。

 が。
 んなことはどうでもいいんですよ(えぇ~)。内容がいいんですよ、これがまた。高校生の友情、恋愛、そして未来を絡めながら、後味すっきり、爽やか。
 最近のアニメにありがちな、事前知識や予備知識、解説、裏設定、萌え、などがなくて、内輪受けじゃなくて一般向けです。アニメを観ない人も問題なく見れます。もちろん、原作を読んだり、大林宣彦版の映画を見ておけば、更に楽しめます。 
 「アニメなんてしょせん子どもとオタクが見るものさ」と思っている人、「アニメはジブリしか観に行かない」という人にもお薦めです。、ジブリ以外にもいいものあるんですよ! 観ていないので『ゲド戦記』とは比べられませんが、ジブリ前作の『ハウルの動く城』なんかより、ずっとずっと面白くて感動できます。世界の映画祭にも出せばいいと思います。絶対にウケますよ。

 紛れも無い“青春”映画でした。
 観終わった直後より、少し時間が経ってからの方が胸に来るものがあります。じわじわ。“青春”という時をかけた人、かけている人、かける人、全ての人に捧げる、とてもステキな映画でした。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »