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2006-07-05

6月10日 矢崎泰久さん

 「マスコミの学校」、今日は矢崎さんの講義。矢崎さんとは主義主張こそ違え、尊敬すべき先輩編集者のひとり。『話の特集』という雑誌は戦後雑誌史には必ず残る。あれだけの若い才能――和田誠、横尾忠則、長新太、篠山紀信、立木義浩、アラーキー、色川武大、井上ひさし……(挙げていくとキリがない)を周囲に集め、開花させていった矢崎さんの人脈と鑑識眼には敬服するしかない。
 今日、矢崎さんから聞いたおもしろい話。
「サッカーというのは見ておもしろいスポーツじゃないんだ、とくにテレビなんかで見ても少しもおもしろくない」
成城学園高校時代にサッカー部員だったという矢崎さんの話は説得力がある。
「サッカーは審判が見ていなければどんなことをやってもいいスポーツ。シャツを引っ張って倒そうが、足を掛けようが、審判に見つからなければ許される。いかに審判の眼をくぐってズルするかが勝負なんだ。
 ぼくが成城の頃、石原慎太郎が湘南高校のサッカー部にいた。その頃、成城と湘南はいつも定期戦をやってたの。湘南の石原といや背も高いし、ハンサムだし、それに口惜しいことにサッカーもうまいのね。
 ぼくは背が低いだろ。それで、いつも審判の眼を盗んでは石原を足かけたりしてころばせてたんだ。だから、会うと石原は今でも言うんだよ。『オマエはズルイ奴だ』って」
 古きよき時代のお坊っちゃん学校とエリート校の育ちの良い少年たちの姿がほうふつとする。
 石原さんと矢崎さんと言えば、それこそ主義主張は正反対だが、会えばそういう冗談が交わせるのがスポーツのいいところ。青春を共有したもの同志の友情を感じた。

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