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2006-06-28

たまには敵地で

校了が終われば、しばらくは多少時間がある。
もちろん飲み歩くわけですが、昨日は少し趣の違うところへ行ってみました。

「HUB」です!
http://www.pub-hub.com/index.html
「HUB」とは『車輪の中心、転じて人の集まるところ』だそう。
渋谷店というだけあって、確かに若者が集っておりました。

新宿の居酒屋、最近では立飲み屋が安住の地となっている私にとっては、こういうところは「アウエー」しかも渋谷。とはいえ、お酒に変わりはないっ!ということで飲ませていただきました。翌日は仕事ですから控えめに。

一杯目は、W杯にちなんで「サムライブルー」
サッカーボール型の器にナミナミと注がれたサムライブルーに、先日のブラジル戦を思い出して、心もブルー。単に「量が多い」ということだけで選んでしまった。
安いけどおいしい焼酎「ピュアブルー」がベースであるだけに、さわやかな飲み口。呑み終わった後は舌が真っ青でまたブルー。昔屋台で食べたブルーハワイのカキ氷を思い出す。よく考えると「ブルーハワイ」って味も謎ですよね。色ですよね。ボール型の器は「お持ち帰りできますよ」と店員さんに言われたものの、迷わず「結構です」と切り捨ててしまった……。この器に~、緑茶とか注いで飲んでても~、なんだかなぁって感じじゃないですかぁ(若者言葉)。

二杯目は「アブサンクラシック」
アブサンといっても、ホークスのあぶさんではありません。「呑むマリファナ」などとカゲキなあだ名がついているという曰くつきのお酒。網をグラスにおき、その上に角砂糖を乗せて、お水を注いで割るというスタイルのカクテル。
氷が入っていないので、ちょっとぬるい。しかしそれだけに味がよくわかるというもの。ライムの皮っぽい味(ともすれば洗剤のような…)といえばいいのか、ちょっと癖のある味で、好みが分かれそうです。

可愛らしい「ピーチクーラー」や「クランベリーシェイクティ」などには目もくれず、次回は「ハードカクテル」(アルコール度数が高い)を堪能したいと思っています。「天国への階段」はその名に恥じない68度!!本当に天国へ逝ってしまわない様にしなければ……。と思いつつ、高い山があれば登って見たいのが山男なら、度数の高いお酒があるなら飲んで見たいのが酒飲みというものです。

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2006-06-22

サスペンス映画評は難しい。

 校了開け、時間ができたので映画を見に行ったら凄い人。平日なのに!? と思ったらその日は水曜日。レディーズ・デイでした。
 それにしても、映画でレディーズ・デイってどうなんでしょうか。どこか腑に落ちない。フェニミズムの団体さんは、こういうところには突っ込まないんでしょうか。腑に落ちない。

 見に行ったのは『インサイド・マン』。

 出演は、ハリウッドを代表する名優デンゼル・ワシントン! ゴッツイ顔でいい演技、クライブ・オーウェン! ハリウッド1の女優とは私のこと、ジョディ・フォスター! うーん、豪華!! 脇でウィリアム・デフォーが出ているのが、個人的にステキポイントアップ。
 錚々たるメンツの中で一番良かったのは、クライブ・オーウェンでした。彼は犯人役なのですが、殆どの時間、覆面をし、フードを被っています。「目」だけでも見えればいいのですが、サングラスをかけているので「目」も見えない。「顔」が「ない」人間の演技。雰囲気や「間」だけで演技をする。クライブ・オーウェンにとって大きな挑戦だったと思います。そして、彼は成功しました。十分すぎるほど、何を考えているのかわからない犯人、何かを考えている犯人、その場その場で犯人像を作り上げていました。

 銀行強盗が起こるところから物語は始まります。何を狙っているのかわからない銀行強盗グループの動き、解決に向けて奔走する捜査官。何かの意図があり現場に来た弁護士。この事件はどこへ向かっていくのか……。

 サスペンス映画の感想というのは難しいですね。当たり前ですが、ネタバレは厳禁。しかし、「ネタ」の部分こそ書きたいところ。うーーーーーん。
 そういえば宮台真司が雑誌で『メメント』のネタをばっちり書いているにも関わらず、どこにも「ネタバレあります」と書いていなかったので、激怒した覚えがあります。余談でした。

 いわゆる完全犯罪ものです。もはや出尽くしたかと思っていましたが、こんな新しいプロット(筋・構想)があったとは! 人間の想像力って凄いですね。

 監督はスパイク・リー。スパイク・リー?
 なんと、このエンターテインメント全開サスペンスアクション映画を監督したのが、ザ・リベラル野郎、スパイク・リーだったんです。ビックリ。
 ビックリと書いておいて何ですが、確かにスパイク・リーっぽいところは沢山ありました。この作品にその部分は余計な気がするけど、スパイク・リーなら間違いなく入れるだろう、という部分です。それが何か! と書きたいんですがそれもまたネタバレになるわけで……ああ、難しい!

 というわけで、何とも中途半端な感想になってしまいました。とりあえず、良作なのは確かです。特にセリフがいい。何でもない会話がいいと、映画全体が締まります。神は細部に宿る。

 日本でも、こういうぞくぞくするようなサスペンス映画はできないものですかねぇ……何で空回りしちゃうんだろう……。

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2006-06-09

6月2日 熊坂隆光さん

 柳橋のてんぷら屋大黒屋でサンケイビジネスアイの熊坂隆光社長、産経新聞の営業部長の懸良二さんと会食。
 熊坂さんはかって久保絋之さん、そう、『WiLL』で堤堯さんと「蒟蒻問答」を繰り広げている久保さんの後輩で一緒に仕事をしていたそうだ。
 熊坂さんが語る久保さんの武勇伝。

「当時、産経は通勤定期が現物支給だったんです。ところが久保さんは時々しか社に来ないから、その日、定期が切れてたんですな。丸の内線大手町の地下鉄の駅員にとがめられた。
 そうしたら、久保さん『なにおー、産経社員は定期をもらってること知ってるだろう? 何? 知らない? よーし、ちょっと来い』。そう言って、若い駅員の襟紙をひっつかんで、3階の編集総務まで連れて来ちゃったんです。『どーだ、ちゃんともらえるだろ!』って。若い駅員はベソかいてました」

「国会の開会式の日、天皇陛下が国会にいらっしゃるでしょ。陛下が入られる時は全員が部屋に入って廊下には誰もいないようにしなくてはいけないんです。
 ところがある時、久保さんがバタバタと陛下の後を追いかけて走っていく。衛視がやっと止めたんですが『オレは陛下のコメント取ろうと思ったのに』と怒ってる。戻って来た時に『久保さん、やはりマズイですよ』と言ったら、『何を言うか!』って殴られました」

「久保先輩が結婚した頃、ちょうど時を同じくして上野動物園のゴリラのブルブルが嫁さんをもらうことになったんです。そのメスゴリラの名がトヨコ。久保さんの新夫人の名が豊子さんだったから、周りからからかわれた。そうしたら久保さん、上野動物園に怒鳴り込みに行った、というのはむろん、冗談ですが(笑)」
 久保さんは、ああ見えて学生時代は剣道部の猛者、なかなかに硬派なのだ。襟首つかまえられた駅員は、さぞ怖かったであろう。

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6月1日 秋山晴彦さん

 マガジンハウスの写真資料室にグラビア用の写真を見に行く。途中で淀川美代子さんの席を覗く。仕事中だった。相変わらず現場で生き生きとして仕事をしている淀川さんは素敵だ。
 マガジンハウスの写真資料室はスター、芸能人の写真の宝庫。膨大な写真を一枚一枚見ていると、次々とプランが浮かんでくる。こんなこともできる、あんなこともしたい。きりがない。
 帰りにマガジンハウス本社隣の書店、新東京ブックサービス秋山さんの所に寄る。出版界切っての事情通。昔から、いろいろ教えてもらっている。
 裏の小部屋でのっけから、
「いやぁ、本も雑誌も売れないねぇ。もう知性も教養もいらない時代なんだろうなぁ。『文藝春秋』が落ちてるのも無理はないです。唯一売れてるのが『LEON』。それはそれでいいけど、あれがいちばんいいというんだから出版界もひどいことになってます」
 もっとひどい話を聞いた。
「『ダヴィンチ・コード』、初版200万部が中、小の書店には回ってこないんです。うち程度の書店でも配本ゼロ。書店の7%が、配本ゼロですよ。うちは裏から手を回してなんとか4、500冊確保しましたけど……。
 取次と出版社がこんなことやってるんだから、出版の未来は暗い……」
 それでも、店頭に立つと秋山さん、平積みされた本を眺めながら、これが売れてる、これはもうひとつ。本を愛してることが伝わってくる。
 昨年亡くなった銀座教文館の中村義浩社長といい、秋山さんといい、こういう書店人を失望させてはいけない。

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5月25日 針木康雄さん

 針木康雄さんの勉強会に呼ばれ、出版界のあれこれを話す。
 針木さんとももう30年くらいのつき合いか。三越の岡田茂社長批判を『文藝春秋』と『財界』で歩調を揃えてやったことがある。
 経済誌と企業とのつき合いは親密になり過ぎれば「ベッタリ」と批判されるし、厳しいばかりでは企業との関係がおかしくなり、スポンサードしてもらえなくなる。そのかねあいが難しい。『財界』から『経営塾』『BOSS』と針木さんが未だに経済誌を続けているのは並大抵の努力ではできないだろう。それと、基本的に明るい針木さんの性格。
「佐々木久子さんがやっていた『酒』という雑誌、あれが休刊してるのがもったいなくてやってみたいと思ったんだけど、いろいろ権利関係がややこしくて。あれは、いい雑誌だったよね」
 佐々木さんといえば、『酒』の編集長として業界では知らないものはいなかった女傑。今、どうしていらっしゃるのだろうか。
 七十を越してまだ雑誌に夢を持つ、やりたい雑誌のある針木さんは素敵だ。
 その後、針木さん、『BOSS』編集長の関慎夫さんと、何年ぶりかで銀座のクラブ「数奇屋橋」へ。相変わらず元気一杯の園田静香ママであった。出版した『文壇バー 君の名は「数寄屋橋」』(財界研究所)関連のスクラップを次々と見せられる。こういうことが嫌味なく出来るのがママの人柄。いわゆる「文壇バー」も少なくなった今、貴重な存在。
 針木さんの会で雑談の時に中條高徳さんから聞いた話。
「瀬島龍三さんがかつて江沢民に会った時に言ったそうだよ。『もう、お国も経済発展しつつあるんだから、いい加減、ひとりっ子政策はやめたらどうか』って。そうしたら江沢民がこう答えた。『瀬島さん、もしひとりっ子政策をやめたら一年で、フィリピンがもう一国できます(人口8300万人)。二年でインドネシアができる(人口2億1700万人)。地球はもちますか』。そりゃ困るわねぇ」
 現在、地球の人口は64億。中国が13億といわれているが一説には15億とも。そのうえ毎年、1億も2億も増えたら確かに困る。地球が養える最大限の人口は80億というのだから。
 日本の少子化をプラス面で考えることも可能なのでは。

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2006-06-06

ジーンスにヒール、女性らしさに拳

マスコミの学校も3期が始まりました。
1期、2期同様、3期ももちろん授業の後には懇親会が行なわれています。講師の先生方の、授業中とはまた一味違ったお話が聞け、生徒同士の交流も深まる。私が1期生だった頃は、講義と同じかそれ以上に楽しみに思っていました。

さて、去る6月3日の授業は3コマ。一時から七時までと言う長丁場でした。花田校長の授業を皮切りに、元「週刊プロレス」のターザン山本氏、トリは作家の百瀬博教氏。こ、これは濃いっ!!

私は所用があり、百瀬氏の授業の途中から参加したのですが、教室は超満員。お連れの方だったのか、生徒ではない方も授業をご覧になっていました。すごい熱気。

さてさて、授業が終わって懇親会へ。
今回はターザン山本氏が参加してくださいました。
1、2期でも講師でお越しいただいている山本氏は、懇親会には毎回参加していただいている上、懇親会以外のマス学仲間の飲み会にも参加していただいておりました。

講義会場の片付けなどあり、送れて席に着いた私に、「キミ!キミが一期生で一番運がいいね!仕事はどうだい!」と問いかけるターザン氏。1期生から編集部に入ることになった私の表情が、生き生きしているのを見て取ったようでした。

さて、ターザン氏のマネージャー歌枕氏。飲み会にも必ずそろって参加されるのです。そのため、私は一期からのお知り合いです。なぜか歌枕氏は、私の服装にコメントしてくださる。「歌枕のファッションチェック」!そしていつも厳しい。その日私はデニムを穿いて、Tシャツを着ていた。髪はパーマをかけたばかり。取り立てて突っ込まれるようなところはないはずだ。取り立てていい服ではないが……。

私:「どうですか、今回は」
歌:「かじいさん(歌枕さんは私をこう呼びます)、上から見ていって、『あぁ、いいかな』と思うんだけど、いつも足元が駄目だよね」
私:「!! どういうことですか」
歌:「今日だってさ~、…まぁTシャツは『高円寺で1500円』って感じだけど、まぁジーパン穿いてるし、いいじゃない。」
私:「……。Tシャツは確かに地元で1900円です……」
歌:「ほらー。で、問題は靴だよ。ジーパンにハイヒールって何なんだよ」
私:「ジーパンにヒールはいいでしょ!」
歌:「ジーパンにはスニーカーでしょうよ」
私:「そんなことないっす」
歌:「かじいさんはいつも変なの履いてるよなー。前もおかしなブーツ履いてたし。エスキモーみたいなの」
私:「……」

ジーパンにヒールの靴は特におかしくないと思うのだが…。
納得していただけませんでした。しかしその後奇跡が!

歌:「でも今日は何だかかわいいんじゃない?」

奇跡!!

大喜びで「よっしゃきたー!」とつい拳を振り上げてしまった。
するとそれを見た歌枕氏。

歌:「拳はないよ……」

詰めが甘いのは靴だけではないことが分かりました。
細部の仕草まで気を抜かずに女らしくありたいと願う今日この頃。自覚を強く持ったお酒の席でした。

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2006-06-05

映画は誰かと見に行きましょう。

 2本ほど見たのでまとめて感想を。

 まずは『ブロークン・フラワーズ』

Photo
 監督はジム・ジャームッシュ。「アメリカ・インディペンデンド映画の若き監督」と言われていたのも過去のこと。今作ではカンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞し、すっかり重鎮になりました。
 主演はいい味出してるビル・マーレイ。『ゴースト・バスターズ』から何十年経ったんでしょう……。脇をジェフリー・ライト、シャロン・ストーン、フランセス・コンロイ、ジェシカ・ラングなどが固めています。ナイス配役。

 物語は簡単です。
 ドン・ジョンストンの元に一通の手紙が来る。それは彼の元ガールフレンドからで、彼には19歳になる息子がいるという。元ガールフレンドと言っても誰なのか分からない。ドンも放っておこうと思ったのだが、隣人のウィンストンの熱心な勧めにより、可能性のある4人の女性を訪ねることにする。

 ビル・マーレイの消極的な抑えた演技がたまらない。ぐっとこらえるテンポで映画は流れていきます。これがもどかしいかどうかで、ジャームッシュ作品の好き嫌いが別れるでしょう。
 さらに今作はどっちつかずの、観客に丸投げするような結末ですから、これも好き嫌いが別れそうですね。私は嫌いじゃないのですが、今回はうーむ……。
 私はジム・ジャームッシュ作品は好きだし、いいとも思うのですが、同時に「あと一歩足りない!」といつも思います。合わないってことなのでしょうか。


 続いて、『間宮兄弟』

Photo_1
 原作、江國香織。監督、森田芳光。
 出演、佐々木蔵之介、塚地武雅、常盤貴子、沢尻エリカ、北川景子。

 兄・明信と弟・徹信の間宮兄弟は、マンションで2人暮らし。一緒にご飯を食べ、野球観戦で熱くなり、ビデオを観ては涙する。もういい大人の2人だけれど、仲の良さは子供の頃と全く同じ。ある日、彼らは行きつけのレンタル屋さんの店員、直美ちゃんと、徹信の務める小学校の依子先生を誘ってカレーパーティーを開くことを決意。頑張って彼女たちに声をかける。

 江國香織の作品の雰囲気というか、空気がちゃんと映像化されていた。さすが森田芳光。ただ、「予想通り期待通りで、それ以上でなし」という気もした。あまりに多くを望むのもなんですけど。

 物語は、間宮兄弟の生活、です。(まとめすぎか?)

 毎回一人で見に行くのですが(淋しいって言うな!)、今回は連れがいました。

 その連れの感想は「ああいう風にはなりたくない」というもの。
 間宮兄弟は、二人で住んで、二人で遊んで、二人で女性をパーティーに誘ったりする。しかし、実際のところ、あんな“変な”兄弟のところに、美人がひょっこり来ることもないだろうし、そうそううまくもいかない。連れは、結婚して子供が作って家庭を持つ、という人生が是だと思っているから、この兄弟の光景はちょっと嫌だと思ったそうだ。

 では、私はといえば。
 この間宮兄弟のエピソードは初めてではないと思います。つまり、彼らが生きてきた中でこういったことは何回もあって、その一部に過ぎない、と。彼らは確かに二人で心地良い場所にいる。でも、それに安住しているかといえばそうではなく、映画のように気になる女性にアピールもするし、デートも誘う。アタック(死語?)もする。そのたびに玉砕するし、事件や修羅場に巻き込まれるし、「もう兄弟がいればいいよ!」と思うけど、また気になる女性を見つけては繰り返す。そうやって間宮兄弟は生きていくんじゃないかなぁと思いました。

 この二つの映画は、「過去はどうでもいい。未来はわからない。だから、大切なのは”現在”なんだよ」(by ドン・ジョンストン)というテーマで繋がっているような気がしました。

 それにしても、誰かと行くと、感想・意見を言い合うことができて、楽しいですね。たまには誰かと行こう……(淋しいって言わないで!)。

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