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2006-05-25

5月24日 中国大使館 呉江浩政治部参事官

 古い友人の猪坂豊さんのセッティングで中国大使館の呉江浩政治部参事官、蔡紅政治部一等書記官、蒔剣一等書記官と会食。
 創刊以来、中国批判は『WiLL』の大きなテーマのひとつで、毎号のように取り上げている。「王毅大使の嘘とデタラメ」などという過激なタイトルの記事を掲載しても、中国大使館からは抗議のひとつもなかった。
 そういう雑誌の編集長と会ってみようというのだから、多少は意識しているのだろう。断る理由はない、というかむしろ喜んで会いに行った。
 お互い言いたいことを言ってなかなかおもしろかった。
 小泉総理の靖国参拝については、予想通り公式的発言を一歩も引かない。ま、言論の自由のない国だからこれは止むを得ない。
 印象に残った話。
 ユン・チアンの『マオ―誰も知らなかった毛沢東』(講談社)について。
「あれは非常に片寄った作品。しかも取材が不十分です。彼女ひとりで取材できるわけがない。
 ただ、今や中国でも毛沢東を礼賛している人は三割ぐらいしかいません。批判的な人が一割。あとの六割の人は聞かれればよくわからないと答えるでしょうね」
 十分な情報開示が行われてないからわからないのだろう。
 あと、日本のマスコミが中国のことをきちんと伝えていない、というので反論するとこんな例を挙げてきた。
 1998年に江沢民国家主席が来日した時、人民服を着て、天皇主催晩さん会に出席したのは失礼だという批判が出た事件。
「あれは外務省に言われて着ていったんです。外務省から民族衣装を着てきてくれと言われたので着ていった、そのことを説明しても日本のマスコミは一切書いてくれない。だから未だに誤解したままの日本人も多い。ああいうことをなぜちゃんと書いてくれないんですか」
 しかし、人民服は民族衣装か……?
 いっそ、共産主義をやめて資本主義の国になります、と宣言したら楽なのでは。
「十三億の人間をまとめていくには今のところ共産主義がいいと思います」
 じゃあ、今でも心から共産主義を信じているのか。
「理想として信じています」

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1.花田編集長の『今日、この人に会った!』」カテゴリの記事

コメント

いっそ、共産主義をやめて資本主義の国になります、と宣言したら楽なのでは。
「十三億の人間をまとめていくには今のところ共産主義がいいと思います」について

十三億の人間を無理やり共産主義で縛り付けて、まとめていくこと自体が間違いでは。各民族ごとの国家を作るほうが十三億の人間への幸せにつながるとおもいます。


投稿: TS | 2006-07-16 00:42

>「理想として信じています」

とても面白い発言ですね!!

投稿: そうそう | 2006-06-02 15:14

今では世界的にマオカラーと言ますが、人民服=中山服は、孫文が日本で学ラン見て真似したものですからねぇ。
そういう由来を踏まえてなら日本に対するリスペクトと言えない事もないかもしれない。学生ならば学ランは第一礼装ではあるんですが。

投稿: ■□ Neon □■ | 2006-05-31 17:27

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