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2006-02-22

成長しなかった少年。

 間をあまり空けずに(同じ人間が)更新ですよ。

 今回は『オリバー・ツイスト』を見に行きました。あのおすぎさんが「60年生きていてよかった!」とCMで言っている作品です。
 
 監督は、『ローズマリーの赤ちゃん』が大ヒット、結婚したシャロン・テートはチャールズ・マンソンにより惨殺され、その後自宅で13歳の少女を強姦した容疑で逮捕され、保釈中に映画撮影ためヨーロッパに渡り、そのまま逃亡しちゃって、『戦場のピアニスト』でアカデミー監督賞を受賞するんだけど、逃亡犯としての罪はまだ適応されているため(実刑で50年とか)式場に姿を見せなかった、ロマン・ポランスキー(前置き長いな)。
 出演している俳優はよく知りません。まぁ少年が多いのでデビューしたての子ばかりじゃないかと。私の無知というのもあるんですが。
 原作はチェールズ・ディケンズです。

 9歳(10歳?)のオリバー・ツイストは孤児。救貧院にいたが、夕食の席で「おかわり」を求め、救貧院を追放されてしまう。そしてロンドンまで歩いていき、そこである少年に出会う。

 というのが物語です。19世紀のイギリス(ロンドン)が舞台なのですが、19世紀のイギリスというのはこんなにひどい状況だったんでしょうか。1960年代はひどかったというのは知っていますが……おかわり求めただけで「彼はいずれ絞首刑だ」と大人が軒並みクビを振り、追放されてしまうなんて……。

 CMを見た限り、「感動超大作」的なニュアンスで宣伝していますが、正直ピクリとも感動はしませんでした。というか、感動する映画じゃないです、この映画。

 少年が主人公の映画のパターンとしては、少年が様々な事件に会い、様々な人と出会い、裏切られ、助けられ、事件を解決しながら成長していくものがよくあります。
 ところが、このオリバー少年は成長というものを全くしませんでした。登場してから終わるまで、彼は一貫して同じです。身の回りで起こる事件に翻弄され続けていました。だから、オリバーというのはどういう少年なのか、イマイチ印象が弱いです。何故おすぎさんが「オリバー少年に会えてよかった」と言っているのかよくわかりません。

 誰もハッピーにはなっていないし、オリバー少年以外も誰も成長していない。誰も(ある意味)助からないし、晴れやかな気持にはなっていない。
 だからといって後味が悪いわけではありません。後味が悪いというより、何か苦い薬を飲み込んだ後、とでも言えばいいんでしょうか。うまく言葉にできません。
 
 19世紀のロンドンの風景は見事に(といっても本当の光景を知りませんが)作り上げていましたが、人物描写にもっと力を入れて欲しかったです。少々不完全燃焼、といったところ。そうすれば、更に面白くなったのではないかと思います。

 映画を見終わって、原作を読みたくなり、買いました。
 それがいいことなのかどうかはわかりません。

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5.龍さんの『ポップコーンキネマ』」カテゴリの記事

コメント

RYOさん、続けての映画の評論お疲れさん。暇になったら映画を観よう、あっ、あれにするか、これもいいかな、と言ってるうちに時は過ぎ。深夜にケーブルTVでたれながしの映画をみてます。ところで、RYOさんのポンコツスピカーってのは、何か由来でもあるのですか? 
 有頂天ホテルは観にいくぞ、と思いながら、こりゃその内レンタルで観ればいいか、と思うのは私だけでしょうか。

投稿: k2 | 2006-02-22 22:19

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