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2005-05-12

ハリウッドを鼻で笑う。

 ウッディ・アレン監督最新作『さよなら、さよならハリウッド

 説明不要、巨匠の立場ですがそういうイメージはあまりないウッディ・アレンの最新作です。日本に作品が来るのは3年振りらしいのですが、ウッディ・アレンは年に一本のペースで作っています。もっと日本でやってほしい……と思ったら6月には『メリンダとメリンダ』という作品もやるそうです。どうなってるんでしょう?

 物語は、落ちぶれた監督が元妻の計らいで大作映画の監督をする機会を得る。プレッシャーの中、クランクインを目の前に突然目が見えなくなる……というもの。

 はっきり言えば、物語は単純というかかなり乱暴です。取って付けたようなサイドストーリーはあるし、ラブストーリーの部分もご都合な展開。実は、アメリカで上映されたばかりの時に雑誌『CUT』で酷評されていました。なるほど、アレン好きには物足りないどころか、もしかしたら罵倒したくなる映画かもしれません。
 しかし、個人的にはかなり満足な映画です。
 演出もいいし、セリフが最高にオシャレで面白い。粋、です。日本でも海外でも、こういう粋なセリフを書ける人はそういません。
 そして何より、タイトル『さよなら、さよならハリウッド』(原題:HOLLYWOOD ENDING)とラストの展開によるハリウッドに対する痛烈な皮肉。これがカンヌで公開された、というのも愉快な出来事です。
 今、思いついたのですが、もしかしたら前述した取ってつけたサイドストーリーも、ラブストーリーのご都合な展開も、もしかしたら「こういうのがお好みでしょ?」というアレン流のハリウッドに対する皮肉だったような気がします。

 ちなみに個人的にウッディ・アレンの好きな作品は『アニー・ホール』『マンハッタン』『カイロの紫のバラ』。ベタですみません。『マンハッタン殺人ミステリー』のクライマックスの演出も一見の価値有り、です。

 やっぱりウッディ・アレンはいいなぁ。70歳、まだまだ作品を作っているようです。楽しみ。

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