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2005-05-04

笑って笑って~……“ウイスキー”

 ウルグアイ映画『ウイスキー』(http://www.bitters.co.jp/whisky/

 タイトルの“ウイスキー”という言葉は、日本で写真を撮る時の、「笑って~……チーズ」の“チーズ”の意味の言葉です。確か『あしたまにあ~な』でナレーターの濱田マリがこの映画を紹介した時に、
「チーズは『ウ』で笑顔じゃないけど、ウイスキーなら『イ』で笑顔になっているから理にかなっている」
 というような内容のコメントをしていました。なるほど、確かにその通り。

 物語は、靴下工場を営む男とそこに長年勤めている(と思われる)女性が主人公。男の弟が来るので、女に妻のフリをして欲しい、と頼む。偽夫婦として弟に接していくうちに……。

 “ウイスキー”という言葉により作り笑いができる。作り笑い、作り夫婦……作り続けた先にあるものは?
 感想として書きたいことはあるけど、ネタバレになるので自粛します。見た人、語りませんか?
 監督は“南米のアキ・カウリスマキ”と呼ばれているそうです。確かに説明の排除、ユーモアセンス、映画から感じるテーマなど、似ている部分があります。しかし、カウリスマキよりも説明がない。終わりもかなり唐突で、ブラックアウトした後、スタッフロールが流れた時、客席から戸惑いの声も上がっていました。
 個人的には、あの唐突の終わりは良かったです。説明がないのも、こちらがいろいろ想像できるし面白い。その分、少々退屈ではあったが、その退屈も悪くないと思います。
 『WiLL』で好評連載中の「戦後史この一枚」でもしばしば話題に上るのですが、今の時代は“刺激”(情報とも言います)を求めすぎている気がします。先日『コンスタンティン』の時にも書きましたが、やたらとCGで描かれている映画が多いのは、“刺激”を求めているからでしょう。
 “刺激”は何も考えなくても、「ああ、楽しい」と思えお手軽ではありますが、そのうち飽きます。それよりも“退屈”というものをゆっくりと噛み締めるのは如何でしょうか?
 
 この映画はウルグアイ映画だそうです。話によると日本に初めて来たとか。まだまだいい映画が埋もれているかもしれないですね。世界は広い。

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