« 田原総一朗さん | トップページ | 原稿用紙の話。 »

2005-04-21

湯気と煙にまみれて。

 ジム・ジャームッシュ監督作品『コーヒー&シガレッツ』
http://coffee-c.com/

 『ミステリー・トレイン』『デッドマン』のジム・ジャームッシュが18年に渡って撮りためたコーヒーとタバコをテーマにした短編映画集。短い話が11本つまっており、出演するのはケイト・ブランシェット、ビル・マーレイ、スティーブ・ブシェミ、ロベルト・ベニーニなど総勢24名。ジャームッシュ映画が好きな人、またその「系統」が好きな人にはたまらない人選でしょう。
 トム・ウェイツとイギー・ポップが同じ画面に!
 ホワイト・ストライプスが演技を!
 ビル・マーレイとウータン・クランが会話を!
 などなど。人選だけどちょっと興奮してしまう映画です。この人達がコーヒーを飲みながら、煙草を吸いながら、取り留めのない会話をしている、だけの映画です。逆にこの人選にピンと来ない人はまったく楽しむことができないでしょう。ある意味、人を選ぶ映画かもしれません。
 本当にその辺りのカフェで繰り広げられている会話です。カフェに座って横の人の会話にちょっと聞き耳を立てる。そんな映画です。二人の関係や会話の内容を全部知ることはできない。その空気や雰囲気を楽しむ。つまり私たちがカフェで過ごす時間をそのまま映画にした、といえるでしょう。

 『ロッキー』を見た後に前かがみの姿勢で歩いたり、『燃えよドラゴン』の後にちょっと横姿勢になったりするのと同じように、この映画を観た後はコーヒーと煙草が欲しくなりました。煙草を吸う人かどうかは置いておいて。そういう映画というのはいい映画だと思います。映画に限らず、何かしよう、と思わせる作品って力があるのではないでしょうか。映画を見た後は、友人とコーヒーを飲むたびに軽く乾杯します。

|

« 田原総一朗さん | トップページ | 原稿用紙の話。 »

5.龍さんの『ポップコーンキネマ』」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/79109/3776245

この記事へのトラックバック一覧です: 湯気と煙にまみれて。:

« 田原総一朗さん | トップページ | 原稿用紙の話。 »