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2005-02-10

高校野球維新

このブログのタイトルがようやく決まりました。われながら、大満足です。
それにしても、“GM”というのはイイ響きですなあ。いまさら説明するのもなんですが、GMというのは、ゼネラルマネージャーの略で、言うなればフロントの監督と言ったところでしょうか。
このGMという職業、野球バカのワタクシにとって今一番、憧れの職業といってもいいかもしれません。プレーヤーとしての限界を感じてから、このGMという仕事には何ともいえない魅惑の香りが漂っているんです。ところが日本には、まだ4球団しかこの職を置いていません。オリックスの中村勝広GM、日本ハムの高田繁GM、楽天のマーティー・キーナートGM、そして球界初のGM兼監督となったソフトバンクの王貞治GMと、パ・リーグだけというのも何だか興味深いところではありますが……。
このGMという仕事ってとっても魅惑的だと思いませんか? なぜなら、自分で足を運んで、自分の目で調べて、交渉して、獲得して、そしてその選手がスターへと成長するのを見届ける。極端な話、自分で選手を育てることができることにもなるというわけです。もちろん、そんな甘いものではないことは百も承知です。ところが、そんなGMのような体験ができるゲームソフトがあるんですよね。セガから発売されている『プロ野球チームをつくろう』シリーズなんですが、この話はまた今度。

さて、この小島GM、野球をとってもとっても愛しております。世に言う野球バカを絵に描いたような男であります。しかるに、昨今叫ばれている野球危機というものに対して、プロ、アマ、メジャー、を問わず、微力ながらワタクシなりの意見を申していきたいと思っております。

今回の話題は、先月31日に発表されました「第77回センバツ高校野球大会(3月23日から12日間・阪神甲子園球場)」についてです。プロ野球のキャンプが始まったとはいえ、本格的な球春と言えば、このセンバツが始まる頃を言うのではないでしょうか。
今回の出場校の顔ぶれを見ると、なかなか多士済々、面白そうだ。
45年ぶり出場の慶応(神奈川)と72年ぶり出場の高松(21世紀枠・香川)の復活組、55回大会の池田(徳島)以来の夏春連覇を狙う駒大苫小牧、それぞれセンバツ優勝経験のある常総学院(茨城)、東海大相模(神奈川)、東邦(愛知)、天理(奈良)、沖縄尚学(沖縄)などの強豪校、悲願の甲子園初優勝を目指す浦和学院(埼玉)や優勝候補筆頭の呼び声高い柳ヶ浦(大分)、創部二年目でのスピード出場を果たした神村学園(鹿児島)など話題は尽きない。

しかし、その一方で高校野球ファンにとって、超高校級と噂されるスラッガーや剛腕の投手が出場しない大会になったという淋しさもある。
もちろん、オラが町の高校を応援するというのも高校野球を見る一つのスタイルではある。特にセンバツは、21世紀枠が導入されたこともあり、一層オラが町の色が濃くなってきたことは、とても喜ばしいことだと思う。今年の例で言えば、一迫商(宮城)はその象徴だろう。
しかし、高校野球ファンのもう一つの楽しみは、勝敗を度外視した、ファンが度肝を抜くプレーを見せる野手や、思わず唸りをあげてしまう投手といったような、ヒーローの出現を期待することである。
過去、甲子園にはファンの心を魅了したキラ星のごとくたくさんのヒーローが躍っていた。
王貞治(早稲田実)、柴田勲(法政二)、尾崎行雄(浪商)、池永正明(下関商)、平松政次(岡山東商)、尾崎正司(海南)、中西太(高松商)、板東英二(徳島商)、坂崎一彦(浪商)、三沢幸司(三沢)、江川卓(作新学院)、原辰徳(東海大相模)、小松辰雄(星稜)、牛島和彦、香川伸行(ともに浪商)、篠塚利夫(銚子商)、定岡正二(鹿児島実業)、荒木大輔(早稲田実)、愛甲猛(横浜)、工藤公康(名古屋電気)、金村義明(報徳学園)、畠山準、水野雄仁(ともに池田)、清原和博、桑田真澄(ともにPL学園)、伊良部秀輝(尽誠学園)、鈴木健(浦和学院)、立浪和義(PL学園)、中山裕章(高知商)、松井秀喜(星稜)、松坂大輔(横浜)、そして昨年のダルビッシュ有(東北)、などなど枚挙に暇がないほど、大勢のファンのハートを掴んだ。
もちろん、今年のセンバツ出場校にも高校野球ファンを魅了しそうな魅惑のスター候補生はたくさんいる。
投手では、山口俊(柳ヶ浦)、松橋拓也(駒大苫小牧)、若竹竜士(育英=兵庫)、柳田将利(青森山田=青森)、林啓介(福井商=福井)、斎藤勝(修徳=東京)などが注目される。
野手では、川端慎吾(市和歌山商=和歌山)、角一晃(東海大相模)、林裕也(駒大苫小牧)などが注目のスラッガーだ。
しかし、この選手たち以上に、甲子園を湧かせてくれるのではと期待する選手が今年は特に多い。
“ナニワの四天王”の呼び声高い、辻内崇伸(投手)、平田良介(外野手・ともに大阪桐蔭=大阪)、鶴直人(投手・近大附=大阪)、岡田貴弘(外野手・履正社)は全員、プロ垂涎の選手たち。昨春も甲子園を湧かせた大前佑輔(投手・社=兵庫)、片山博視(投手・報徳学園・兵庫)は、一年間でどれだけ成長したかを見たい選手だ。泉徹也(投手・文星芸大附=栃木)は、実兄・正義(ヤクルト)以上との評価もある。しかし、これらの選手には甲子園の出場のチャンスはあと1回しかない。
大前と片山は過去に甲子園には出場している。しかし、“ナニワの四天王”に限っては、同じ大阪で地区予選を戦わねばならない。つまり、高校野球ファンにとっては“ナニワの四天王”全員を甲子園で見ることは絶対にできないのである。非常にもったいないと思う。全国のレベルでどれだけ通用するのかを、見てみたいのである。それはつまり、その先にあるプロでの活躍を測る物差しとなるからだ。
そこで一つ提案。
21世紀に入って、センバツは様々な改革を試みて成功してきた。21世紀枠(各地区秋季大会ベスト8以上で、困難な条件を克服したり、他校の模範となる学校が選ばれる)の導入により、遙かに遠かった甲子園が近くなり、この21世紀枠をきっかけに全国大会にまで出場した高校もある。宜野座(沖縄)や鵡川(北海道)などがいい例である。
また、希望枠(神宮大会枠以外の各地区補欠1位校から守備力重視で選ばれる)によって、打撃が弱くても投手を含めた守りがしっかりしたチームが出場し、昨年の秋田商のようにベスト8まで勝ち残る例もある。
これらの増枠は、いわば地区大会の敗者救済のような形をとっている。とはいっても、それぞれベスト8以上に残っているという実力も備わっているので、甲子園でも決して無様な試合をしてはいない。
そこでだ。もう1枠増やすというのはどうだろう。ズバリ、“ファン枠”。全国の中立な高校野球ファンによる、この選手を甲子園で見たい! という要望に応える枠である。
高校野球の逸材というのは、ファンの間ではある程度認知されている。実際、“ナニワの四天王”などは、昨年の夏の時点でもう認知されていた。
毎年、ドラフトの時期になると、“中央では無名だが”というコメントの付く選手が上位で指名されたりする。プロのスカウトは地方大会などで目にすることがあるから、その選手の力量はわかるだろう。しかし、一般の人はその選手のプレーを実際見たわけではないので、“本当にそんなにいい選手なのかな?”とか、“この選手の方がいいんじゃないのか?”なんて思ったりする。反対に、甲子園でプレーしているのを見たことがある選手に対しては“物差し”があるので、素直に期待できたりもする。
もちろん、ただ闇雲に見たい選手がいる、というだけで選ぶのはおかしいかもしれない。ただ、甲子園に出るためにみんな練習に励んでいるんだと思う。実力重視の一発勝負で出場する全国大会は、いまのままでもいい。しかし、センバツという大会の特性上、いろいろなセンバツ方法があってもいいのではないだろうか? 甲子園に出たことによってさらにスケールアップした選手は過去にもたくさんいた。逆に、甲子園という物差しがなかったために、プロで大成しなかった超高校級と評された選手もいた。
高野連さん、このセンバツ方法って、高校野球のファン獲得にもつながると思うんですが、いかがです?

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「9月29日の結果」1回戦 市立浦和 0−7 城西大川越:(規定により7回コールド) 本庄一 6−2 大宮西 狭山清陵 0−9 所沢北:(規定により8回コールド) 秩父 8−9 浦和実 蓮田 3−10 市立川越:(規定により8回コールド) 鷲宮 1−0 東農大三 西武文理 ...... [続きを読む]

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